｢六甲颪｣に"Wings of Freedom."

2007.04.26 Thursday

｢違法｣と｢不法｣の間に・・

退去処分決まったイラン人一家、短大生の長女を残して帰国

　長期にわたって不法残留し、最高裁で強制退去処分が確定した群馬県高崎市のイラン人アミネ・カリルさん（４３）一家４人のうち３人が、２６日午後、成田空港からイランに向けて帰国した。

　帰国したのは、アミネさんと妻ファロキ・アクラムさん（４０）、二女シャザデさん（１０）。法務省の在留特別許可（在特）を得て、今春から保育士を目指して高崎市内の短大に通っている長女マリヤムさん（１８）は日本に残る。

　出国にあたり、アミネさんは「裁判の結果には全然納得していないし、家族がバラバラになるのは残念」と語り、見送りに来たマリヤムさんは「日本に残れたからには、皆の気持ちに応えられるように頑張りたい。また、（家族と）一緒に暮らしたい」と話した。(4月26日　読売新聞)
　
｢なんで?なんでなの?｣このニュースを知ったときそう思った。
この一家は確かに不法滞在で、それについては法律に従って処罰を受けるべきだと思うが、それ以外にこの一家がどんな不法行為を犯したと言うのだろうか?
　正直言って、カリルさんがなぜ祖国を捨て、日本にやってきて｢不法滞在｣をしたのかは僕は知らない。しかし、祖国を捨てざるをえなかったと言うことについて、かなりの葛藤があっての決断だったと思う。
確かにやり方は褒められたものではないが、｢新しい土地｣で｢新しい人生｣を送っている幸せな家族を引き裂かなければならないほどの｢罪｣だったのか、疑問に思う。
｢不法滞在｣のほかにこの一家が犯した罪はない、むしろ地域に溶け込んで、近所の人たちとも仲良くしていたと言う。
それゆえに、２人の娘さんはペルシャ語がまったく話せない。
長女は日本に残るが、次女は｢異国｣に行かなければならない。
｢日本人｣として生きてきた彼女がイランで暮らすと言うことはとてもつらいことだと思う。最高裁の決定ではこの次女について、｢まだ幼いので順応性がある｣としていたが、物心ついて、１０歳を過ぎた子供に｢順応性｣を求めるのは残酷なような気がするし、まるで他人事のような最高裁の決定には、｢難民は認めない(厄介ごとはごめんだよ！)｣という日本という国の｢冷たさ｣を感じる。
強制退去にしなければならないような外国人は他にたくさんいると言うのに、こうした善良な家族を引き裂くようなことを平気でする日本政府に怒りと絶望感を感じずにはいられない。

介護士にフィリピン人を採用したり、｢国際化｣しようとしている一方で、こういう仕打ちをしていることがわけがわからない・・。

日本もいずれは外国からの移民を国策として受け入れなければならない時代が必ずやって来ると思う。こういう悲劇が二度と起こらないような、｢包容力｣のある国になって欲しいと心から思うし、この一家がまた日本で仲良く暮らせたら何も言うことはない。

2007.04.25 Wednesday

サミットに思うこと

本当は昨日書きたかったのだが、時間がなかったので、やや｢鮮度｣が落ちてる気がしないでもないが、気になったことがあるので書いてみたい。

サミット　来年夏に北海道洞爺湖町で開催

夏に日本で開かれる主要国首脳会議（サミット）の開催地を北海道洞爺湖地域（洞爺湖町）に決定した。環境問題が会議の主要テーマに想定されており豊かな自然に恵まれている点や、大都市に比べ警備がしやすい点などから安倍晋三首相が判断した。日本でのサミットは５回目だが、地方開催は００年の九州・沖縄サミットに次いで２回目。首脳会議以外の閣僚会議は、洞爺湖以外の立候補地で分離開催する方向で最終調整している。
　安倍首相は同日夜、首相官邸で記者団に「北海道には世界に誇るべき自然がある。美しい国、日本を世界に示していく上において適当だ。警備も考慮して総合的に判断した」と選考理由を説明。他の閣僚会議については「財務、外務、環境がある。（サミットに）立候補した地域を念頭に進めていきたい」と話した。
　サミット開催地に立候補していたのは、北海道のほか▽横浜市、新潟県・市▽大阪、京都、兵庫３府県▽岡山、香川両県－－の３地域。それぞれサミット名を「開港都市」「関西」「瀬戸内」と命名し、首脳会議と閣僚会議のセット誘致を目指していた。
　立候補は北海道を除く３地域が先行。サミットを主管する外務省は昨年１１月に募集を締め切ったが、今年３月、北海道が「豊かな自然に恵まれ、実り多い対話の実現にふさわしい環境を提供できる」（高橋はるみ知事）と名乗りを上げた。警備上の理由で政府サイドが働きかけたとされ、立候補当時から最有力視されていた。
　政府内には環境に関する「京都議定書」の締結地で、日本の古都である京都を推す声もあった。しかし、最近の首脳会議は市街地から離れた場所で行われるスタイルが定着しており、首相はその点からも洞爺湖町を選んだとみられる。
　日本でのサミットは７９年以降東京で開催されたが、２０００年の首脳会議は初めて東京以外の沖縄県名護市で開催。外相会議は宮崎市、蔵相会議は福岡市で分離開催された。洞爺湖町では、同湖畔の山頂に建つ高級ホテル「ザ・ウィンザーホテル洞爺」が主会場に想定されている。(4月24日毎日新聞)　

＜洞爺湖サミット＞決定過程に不快感　神奈川知事

　神奈川県の松沢成文知事は２５日の定例会見で政府が０８年の主要国首脳会議（サミット）の開催地を北海道・洞爺湖地域に決定したことについて、「選定が少し不透明、不自然ではないか」と不快感を示した。
　後れて名乗りを上げた洞爺湖を開催地域とした決定過程については、警備や環境を重視した安倍晋三首相の意向が強く働いたとみられている。松沢知事は、開催地として名乗りを上げていた横浜市などが政府の求めに応じ昨年１１月までに企画書を提出していたと指摘。その上で「官邸サイドがあまり乗り気でなかった地元（洞爺湖町）を促す形で立候補させ、そこにストンと決まってしまうのは、横浜市を応援してきた立場として、ちょっとふに落ちない」と不満を漏らし、「今後は、開催目的や最低限の条件を打ち出すべきだ」と注文を付けた。(4月25日毎日新聞)

松沢知事ではないが、なんか僕も腑に落ちない・・。確かに僕は｢ハマっ子｣で、横浜でサミットが出来ればいいナと思っていた。そこで投票などで皆が納得いくやり方で落選したのなら仕方ないと思うが、結局政府の一存で決まるのであれば、最初から立候補なんか募らなければいいのにと思う。閣議で決めて、その都市にオファーを出せばいいと思うのだが・・。
ちょっと安倍さん、よくわからないなあ・・。

まあ、とりあえず場所は洞爺湖に決まった。2000年の｢九州・沖縄サミット｣に続き、｢日本の果て｣が舞台になる。
完全に納得したわけではないが、このホテルの近辺には何もなさそうなので、警備はしやすいだろうし、何しろ、世界の首脳に、日本が世界に誇る北海道の自然を見せると言うことには賛成である。

ただ、ここで思うことがある。このサミットを機に、洞爺湖が｢町おこし｣を目論んでいるのではないかと言うことだ。もちろんそれはいいことだと思う、が、洞爺湖町が｢サミットの行われる町｣を売りにしようと思っているのであれば、それはあまり期待しないほうがいいと思う。８年前、同じような光景を見たことを思い出した。

故小渕首相の｢最後の大仕事｣と言われた、サミットの沖縄誘致。あの当時、沖縄は喜び一色だった。まさに沖縄中が｢お祭り騒ぎ｣だった、サミットまでは・・。
それまですっかりうらぶれていた名護市に｢万国津梁館｣という迎賓館をサミットのために作り、プレスセンターや、その他いろいろな施設が作られた。
そのときの名護はまさに｢サミット特需｣に沸いた。
しかし、サミット後、確かにしばらくは｢万国津梁館｣に人が押し寄せたりして、ちょっとしたブームにはなったものの、それも長くは続かなかった。サミットが残したものは、寂れた町に不似合いな｢立派な建物｣だけで、あとは全てが元通り、いや｢背伸び｣をした反動でさらに寂れたと言う意見もある。
海洋博の時もそうだが、沖縄と言う土地は大きなイベントには不向きな土地のようだ・・ちょっと話がそれたようだ(笑)。

言いたいことは、｢サミットはあくまでもきっかけ｣だと言うこと。
来夏、間違いなく世界が"LAKE TOHYA"に注目するだろう。ただ、そんなものは一過性のものであって、それからどうやって洞爺湖を｢一大リゾート｣として定着させていくかは、洞爺湖町の努力しだいだろう。｢名護の二の舞｣になるのか、｢世界の洞爺湖｣になるのか、今から注目していきたい。
最後に一言、

日本政府の皆さん、
２０１６年のサミットは
世界的に有名な広島・長崎で
｢平和都市サミット｣を
開催してみてはいかがだろうか?

いやあ、多分アメリカは不参加だな(嘲笑)・・。

| fulietigers | コラム | 22:39 | - | - |

2007.04.23 Monday

｢弔い｣の果てに・・

田上さん「市民力」で市課長からトップに　長崎市長選

伊藤市長の射殺事件で、全国的な注目を集めた長崎市長選。実質三日間の超短期決戦を制したのは、「自分たちのリーダーは自分たちで選ぼう」と訴えた田上富久さんだった。「長崎の市民力」を喚起する運動は猛烈な勢いで広がり、市役所の一課長にすぎなかった無名の新人を一躍、トップの座に押し上げた。
　「長崎中に、新しい動きが生まれていることを実感した」。選挙戦最終日の二十一日夕、長崎市中心部の大型商業施設前でこう訴えた田上さんには、確かな手応えがあった。街頭では走り寄って握手を求める人が相次ぎ、選挙事務所には激励の声がひっきりなしに届いていた。
　田上さんは一九八〇年十月、長崎市役所に入り、立候補前は統計課長。まち歩き博覧会「長崎さるく」の立案にもかかわった。その傍ら、異業種交流グループや特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）など地域活性化グループとも積極的に交流。それらの活動で培った人脈が勝手連となり、選挙運動の原動力となった。
　田上さんが出馬を決断したのは、伊藤市長の娘婿の横尾誠さんが立候補表明した十八日の夜。勤務を終えた田上さんは、仲間が集まる喫茶店を妻の和代さん（50）と訪れ、立候補の決意を伝えた。
　「無謀だ」「やめたほうがいい」－。仲間からは自制を求める声が強かったが、「この危機に市民が自分たちの手でリーダーを選べないなら、それこそ危機。選択肢を増やすには、自分が立候補するしかない」との思いは揺るがなかった。
　
田上さんは入庁以来、やりたい仕事やアイデアを書き留め、その数は百を超えるという。「長崎市を良くしたい」と熱く語るその姿に、「それなら自分が市長になれば」と仲間から冗談半分で言われたこともあった。

　人を引きつける魅力と、安定した公務員の職をなげうって戦いに挑んだ長崎への思いと勇気、そして世襲に対する根強い抵抗感－。さまざまな市民の思いは、田上さんを触媒に爆発した。(4/23　長崎新聞)

長崎市長選　無効票、異例の１万５千票余

　選挙中に現職候補が射殺された長崎市長選では、無効票が異例の１万５４３５票に上った。大半が、亡くなった伊藤一長市長への投票や白票とみられる。田上さんと、伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者、横尾誠さん（４０）が、わずか９５３票の大接戦を展開しただけに、無効票の多さに、関係者からは「選挙結果に影響を与えたのでは」との声も漏れ、波紋を広げている。
　市選管によると、無効票は投票総数（２０万８０２票）の７．６９％。
　旧長崎市の投票総数（１７万８７５９票）だけをみても、伊藤市長の名前など「候補者ではない氏名」を記載した投票は７４６３票、白票は４５５８票あった。このほか「投票のやり直しを求めます」「伊藤一長さん、今までありがとうございました」など、氏名以外の内容を記載した票も１０９５票あった。(4月23日毎日新聞)

今回の統一地方選の中で、間違いなく一番の注目を集めた長崎市長選挙。前にこのブログで書いたとおり、｢弔い合戦｣になってしまったようで、前から立候補していた候補たちを差し置き、田上氏と横尾氏の一騎打ちになった。
ここまでは予想通りだったのだが、ここで2つの｢予想外の事態｣が起きた。

ひとつは横尾氏ではなく、田上氏が僅差ながら当選したこと。いい悪いの問題でなく、僕は間違いなく｢情｣に訴えやすい｢遺族｣の横尾氏が圧勝するものだとばかり思っていた。正直なところ、田上氏が立候補したときには、｢この人何考えてるんだろう?負ける戦いにわざわざ名乗り出るのか・・。｣と思った。
しかし、それは｢部外者｣の考えで、長崎市民のそれとは違ったようだ。どうやら長崎市民は、｢遺族｣の出馬と言う、十分すぎるほど｢ドラマチックな展開｣も、｢長崎に縁もゆかりもない人間が・・｣と冷静に受け止め、市役所出身で、｢長崎のことを知り尽くしている｣田上氏に長崎市の未来を委ねたということだ。確かにこの選挙が｢情に流された｣展開になったことは否めないが、しかしながら｢最後の一線｣を越える前に踏みとどまった長崎市民の｢賢明さ｣に思わず敬服してしまった・・。

そしてもうひとつは｢無効票｣の問題である。
これが長崎市民の｢本音｣ではないかなあと思った。
市長が凶弾に斃れても、淡々と選挙自体は進んでいくと言う、｢非常さ｣に対する長崎市民の｢静かな怒り｣の表現ではなかったのではないだろうかと思う。
今回の｢異常事態｣は、図らずも選挙のあり方について、世間に波紋を投げかけた。僕も選挙をやり直したほうがいいと思った一人であった。

とにかく、田上市長には｢平和都市｣の市長として、やるべき仕事はたくさんあると思うが、市民とともに一致団結してがんばってもらいたい。
きっと故伊藤前市長も｢千の風になって」田上市長と、長崎の街をやさしく、そして暖かく見守ってくれるだろう・・。

2007.04.23 Monday

う～む・・。

昨日に続き今日も完敗。しかも今日は10失点・・。
小嶋も歯が立たなかった。福原も相変わらず。
救いと言えば、ヒサノリの連続無失点を止めたことと狩野のホームランくらいかなあ・・。
それにしても今年の巨人はいいね。
今までタイガースがやっていた｢つなぐ野球｣を見事にやられている。
そして継投もしっかりしている。そりゃあ、首位にも立つわなあ・・。
今のチーム力は残念ながら向こうが圧倒的に上だ。
それに比べ、タイガースはいつになったら戦力が｢揃う｣のだろうか?
今月はともかく、来月以降もこんなだったら絶対やばい!
早く投打ともに｢つなぐ野球｣が出来る状態にならないと、Aクラスすらも危うい・・。
今、狩野と小嶋、金本以外に光が見えない・・。
どんなにヒットを打ってもタイムリーが出なければ意味がない。
来週から始まるゴールデンウィーク。
果たしてタイガースは｢黄金週間｣にできるのだろうか、それとも・・。

2007.04.21 Saturday

ちぐはぐ

残念。この一語につきる。横浜からやってきて、今年唯一の甲子園での伝統の一戦の観戦だったのだが、昨日のようには行かなかったね・・。今日はクリーンアップがことごとくブレーキだった。これじゃ点なんか獲れるわきゃないよ・・by植木等(苦笑)。能見で三失点じゃしょうがないね。今日はクリーンアップに反省してもらおう。それにしても狩野は凄かった！まさかホームラン打つとは夢にも思わなかったよ。今日の収穫は攻守両面で狩野だね！早く矢野を脅かす存在になってほしい。あと、攻撃もちぐはぐだったけど、継投もちぐはぐだった。久保田の後になぜ相木？逆ならわからなくもないが、あの継投は理解に苦しむ。あんな緊迫した場面で投げるにふさわしい投手かどうかはちょっと考えればわかることでは？久保田を使ったことで、この試合にかける監督の思いが伝わってきただけに、余計に相木はわからなかった。実際相木の独り相撲で試合は決まった。緊迫した試合ではミスをしたほうが必ず負ける。今日は岡田の采配ミスだ。それにしても巨人の中継ぎ
はよかった。打撃もさることながら、豊田以外の中継ぎ陣が安定感抜群だった。阪神より上にいるのは決してまぐれじゃないね、悔しいけど・・。特に会田はやっかいな存在になりそうだ。ま、終わったものは仕方ない。これから梅田で残念会だ。明日はヒサノリを打ち崩せるのだろうか・・ていうか、試合出来るのか！？

2007.04.21 Saturday

奇蹟的な・・

　昨日はすごい試合だった。11回まで投手戦で緊張感あふれる展開だったのが、12回に一気に動いた。両チームの｢劇場型｣投手のおかげだ(苦笑)。
江草、ハシケンが3点取られ、正直な話諦めていた。
それが、裏に出てきた向こうの豊田も江草に負けず劣らずの｢演出家｣だった。
連打で同点に追いつき、そして極め付けが・・
狩野のサヨナラタイムリ～～!!
まさか打つとは思わなかった!
これがいいきっかけになるといいのだが・・。
とりあえず｢ポスト矢野｣の最右翼なのだろうから、ぜひとも正捕手に育って欲しい。
木曜の｢奇蹟的な逆転負け｣の翌日が｢奇蹟的な逆転サヨナラ勝ち｣!!
｢地獄｣から｢天国｣に昇華したとでも言うべきか・・。
まさに野球は｢筋書きのないドラマ｣だと再確認した。
今日はこれから大阪に向かう。今年最初の甲子園、そして｢伝統の一戦｣。
何が何でも｢勝ちたいんやっ!!｣

2007.04.19 Thursday

｢病み｣の果てにある｢闇｣

バージニア工科大で乱射、３２人死亡　米最悪の銃撃事件

　米バージニア州ブラックスバーグにあるバージニア工科大学の２カ所で１６日午前（日本時間同日夜）起きた銃乱射事件は、大学によると学生ら３２人が死亡、１５人が負傷し、病院に運ばれた。２カ所目の事件の男性容疑者は自殺した。２件とも同一犯との見方もある。ＡＰ通信によると９１年にテキサス州で２３人が死亡した事件を上回り、犠牲者数で米史上最悪の銃撃事件となった。
大学の記者会見などによると、最初の事件は同日午前７時１５分（日本時間午後８時１５分）ごろ、キャンパス南部の学生寮「ウェスト・アンブラー・ジョンストン」で発生し、学生の男女２人が撃たれて死亡した。午前９時４５分ごろにはキャンパス北部の教室棟「ノリス・ホール」に拳銃と銃弾で武装した男が侵入。複数の教室などで発砲し、確認できただけで３０人の学生・教員らが死亡、容疑者も自殺した。

　米国内の学校で起きた銃撃事件としては、１６人が射殺された６６年のテキサス大事件や、９９年にコロラド州コロンバイン高校で生徒２人が計１３人を射殺した後、自殺したケースがある。(4月17日　朝日新聞)

「キリストのように死ぬ」　米銃乱射の容疑者がビデオで
　
米バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大で３２人を殺害したとされるチョ・スンヒ容疑者（２３）は、自分の死後に公表する映像、写真、文書をＮＢＣテレビに送りつけていた。「お前たち」に犯行の理由を突きつける映像と文書は、自爆テロ容疑者の犯行前ビデオや、９９年のコロンバイン高校での容疑者の写真をほうふつとさせ、社会から決定的に孤立した、病んだ青年を映し出した。

「お前たちのため、私はイエス・キリストのように死ぬ。何世代もの弱く、救いのない人々を突き動かすために」「顔につばをはきかけられる気持ちがわかるか」「逃げることはできた。でも、もう逃げない。子どもや兄弟姉妹のためにやるのだ」。容疑者はビデオで、こもった発声ながら、きれいな英語でまくしたてた。　
拳銃を握った両手を突き出し、野球帽を逆さにかぶり、眉をつり上げた容疑者の写真が、何度もテレビに映った。カメラに向かって拳銃を向けて表情をゆがめたもの、ハンマーを振り上げたものもあった。２枚だけ、学生らしい笑顔の容疑者の写真があった。
　ＮＢＣによると、送りつけられた内容を見ても、史上最悪の無差別銃撃をなぜ起こさなければならなかったかの説明には、結局なっていないという。ＮＢＣはすべての内容の公表には踏み切っていない。(4月19日　朝日新聞)

何も言う言葉がない・・。この事件を知って、韓国人の｢留学熱｣を思い出した。
韓国と言う国は、日本以上に学歴社会で、大学進学率が8割にも及ぶと言う。
極論すれば、｢大卒にあらずば人にあらず｣と言う風潮がある。
だから、留学も盛んで、日本の1/10の人口にもかかわらず、留学生の数は日本のそれをはるかに凌ぐというのだから、いかに留学熱が高いかと言うことがわかるだろう。
　｢向上心｣が高いことと裏腹に、｢挫折｣したときの反動が物凄いのだ。
今回の犯人はまさにそれだったのではないかと思う。
　異国での生活でいろいろあったのだろうが、｢何｣が彼を突き動かし、このような凶行にはしらせたのか、彼の｢心の闇｣は今となってはわからないが、心が｢病んで｣いた事は確かだろう。
　極端かもしれないが、僕は昨日の長崎の事件の犯人と、彼に同じ｢匂い｣を感じるのだ。
　どちらも世間からドロップアウトしていたこともさることながら、何より一番の共通点は、自分の落ち度を棚に上げ、上手くいかないことを全て他人のせいにしているというところだ。
　他人のせいにすることは簡単だが、その時点で人は｢前｣に進めなくなると思う。自分の非を認めて初めて見えてくるものもあると思うのだが・・。
僕も含め、人間と言うものは弱いもので、自分の弱さを認めたくないものだが、それをしなくてはどうにもならないと言うときが人生には何回かあると思うのだが、この2人はそれから逃げ続けた結果なのだと思う。

それにしてもアメリカはやはり｢病んだ国｣だ・・。
コロンバイン高校に続く惨劇が起きたにもかかわらず、銃規制の動きはないどころか、さらに銃で武装を強化しようと言う話になっている。｢文化が違う｣と言われればそれまでだが、そんな｢異文化｣、真っ平御免なのだ。
日本も｢病んで｣いるが、アメリカはそれ以上だと思うし、それを助長しているのが｢銃社会｣だと思う。
｢病んだ国｣の持つ｢闇｣がこの事件を引き起こしたのだろう。
｢闇｣が晴れるのは一体いつのことなのだろうか・・。

　

　

2007.04.19 Thursday

Praying for NAGASAKI

長崎市長、暴力団員に銃撃され死亡

長崎市の伊藤一長市長（６１）が１７日に暴力団メンバーに銃撃され、１８日未明に死亡した。当地の警察が発表した。
　伊藤市長は、４期目を目指し、今月２２日投開票の長崎市長選に立候補し選挙活動中だった。
　警察は、地元の山口組系暴力団幹部の城尾哲弥容疑者（５９）を逮捕し、同容疑者が所持していたリボルバー式の拳銃を押収した。
　動機は明らかにされていないが、ＮＨＫは、城尾容疑者は４年前に起きた長崎市発注の工事現場での自車がかかわる事故に対する同市の対応に不満を持っていたと伝えた。 (4月18日ロイター通信)

「核廃絶のパートナー失った」＝長崎市長銃撃事件で広島市長

　伊藤一長・長崎市長が銃撃され死亡した事件を受け、広島市の秋葉忠利市長は18日午後、記者会見し、「核兵器廃絶のための運動は、広島と長崎が中心になって引っ張っていかなくてはならない。大変強力なパートナーを失った」と無念の思いを語った。
　120カ国・地域の1608都市が加盟する平和市長会議で、秋葉市長は会長、伊藤市長は副会長（10人）を務めてきた。秋葉市長は「遺志を受け継ぎ、より多くの都市に加盟してもらい、うねりをさらに大きくすることが、彼の貢献に対するお礼の形になるのではないか」と決意を述べた。(4月18日時事通信)

｢・・・許せない!!!｣
昨日帰宅した時、家族が見ていたニュースを見て愕然とした・・。
長崎駅前の事務所に戻ったところを後ろから拳銃を発砲され、２発の銃弾を心臓に受けたと言う・・。
この近辺は僕も知っている。長崎空港からリムジンバスに乗り、長崎駅前と言うとこのあたりで降ろされる。
道路を挟んで長崎駅が真正面にあり、市電の停留所もある。少し歩くと、｢ミニ中華街｣のような飲食店街があり、比較的賑やかな場所である。
近くのビジネスホテルは僕の長崎での定宿だ。そこで行われた凶行・・。とても他人事とは思えない。
広島と並んで、平和都市として世界にその名を知られる長崎(市)。
その市長が２度も発砲事件に巻き込まれ、今回は最悪の結果になった・・。
僕が思うに、長崎と広島市長と言う職は、他の日本中の市長とは違った存在であると思う。彼らは他の市長が負うべき責務とともに、世界に2ヶ所しかない｢被爆都市｣の市長として、世界中に｢平和の大切さ｣を訴えると言う重大な任務がある。

話はそれるが、この記事をご覧の方で、広島の平和祈念公園の中にある、｢平和記念資料館｣に行かれた方はおられるだろうか?
原爆の悲惨さを物語る展示品や模型が多数展示される中、英文の手紙が展示されている一角がある。それは何かというと、核実験に対する抗議文なのである。世界中で核実験が行われるたびに、その当事国に広島市長名で、抗議文を送るのである。館内に展示されていたのはそのコピーである。
はっきり言って驚いた。｢日本政府だってここまでやらないのに、さすが平和都市だなあ!｣と感心したことを覚えている。
長崎でもおそらく同様の取り組みが行われているのだろう。
この２都市は｢特別な街｣なのだ。そんな市長の命をねらうとは・・。　
これは｢テロ｣である!民主主義に対する挑戦だ!こんなことが許されていいわけがない!!
僕は、こういう人間は量刑に関係なく｢死刑｣にすべきだと思う。暴力団員で、ましてや59では更正は無理だし、第一こんな人間、｢百害あって一利なし｣だろう。自分の馬鹿さ加減を棚に上げ、人に責任をなすりつけ、殺してしまうような人間は、生かしておいても、世のため、人のためにならないと思う。中には反感を持つ人もいるかもしれないが、それを覚悟で書かせてもらうと、｢この世の中、不必要な人なんていない｣なんて嘘だと思う。残念ながら｢生きていてもしょうがない人間｣というのはいると思う。もちろん、そういう人間をいかに減らすかと言うのが自分を含めた社会の責任ではあるが・・。

こうなると｢性悪説｣に基づいた法整備が必要だろう・・。ハイジャックと同じく、社会に挑戦するようなことをする｢馬鹿者｣には、命をもって代償とするような｢厳罰｣を考えなければならないと思う、悲しいけれど・・。

候補者が一人減った長崎市長選には、市長の娘婿が立候補すると言う。それ自体はかまわないが、それによって選挙が政策、信念が争点にならない、ただの｢弔い合戦｣にならないことを祈る。

｢長崎は今日も雨だった｣のだろうか・・。長崎の人たちには早くこの事件を乗り越えてもらって、僕が大好きな｢活気のある街・異国情緒漂う街｣に一日も早く戻ってもらいたい。

長崎に｢雨｣は似合わない・・。

2007.04.18 Wednesday

ああ、ナゴヤシンドローム・・

ナゴヤドームでの今季第１戦。ふたを開ければ0-5の完敗・・。
結果を知ったとき思ったのが、
｢今年もナゴヤじゃこんななのお!?｣だった。
思い出したくなくても、去年の｢ナゴヤの屈辱｣を思い出す。
１勝１０敗・・。しかもそのうちの１敗は山本昌にやられた｢ノーヒットノーラン｣・・。その現場を目の当たりにした僕は試合終了の瞬間、体の力が抜け、立ち上がろうにも立ち上がれなかったのだ・・。
その夜は荒れた。吐くほど飲んだなんて果たして何年ぶりだったろうか・・。
その翌日の今季最終戦で今季初勝利を挙げたのだったが、何の救いにもなりゃしなかった。逆に悔しさがこみ上げてきた・・。
ナゴヤでの成績がせめて五分だったら、優勝も・・。
逆に言えば、あれだけ敵地で負け越せば優勝なんて出来るわけないのだ。
こうなると明日が大事だ。明日勝っておかないと、今年もずるずる行ってしまいそうな気がする・・。
明日はボギーか、シモかわからないが、とにかく勝とう。そのためには打たなければ・・。
終わったことを悔やんでもしょうがない。明日こそ期待している。
だから、がんばってくれ!!

2007.04.15 Sunday

ようやく・・

今季初めてJFKの出ない勝ちゲームを見ることが出来た。まあ、あれだけ打てば当然だけどねえ・・。
それにしても今季初の2ケタ得点。久々に打線がつながった。ああいう試合をこれからもたくさん見たい。
今日の試合は鳥谷の先頭打者HRが全てだったと思う。あれが工藤のリズムを狂わせたね。
その後の工藤のベテランらしからぬピッチングがそれを物語っていた。まさか０回2/3でKOとはねえ・・。
小嶋は今日もいいピッチングだったね。あれだけ援護してもらったから、余裕を持ってピッチングできたというのもあったと思うけど。

さて、来週は中日、巨人と続く６連戦。まずは苦手のナゴヤで真価が問われる。ジャン、ボギー、下さん、頼んだよ!来週は最低４勝２敗で乗り切って欲しい。そうすれば首位が見えてくる、か?

2007.04.15 Sunday

自滅・・

今日の試合を表すにはタイトルの二文字に尽きる。
負けるべくして負けた、ただそれだけ。
あれだけ拙攻を重ねれば流れが変わるのは当然だ。
それにしても横浜に負け越すとは夢にも思わなかった・・。
投打がかみ合わない試合が最近多い。
いい加減打撃陣が奮起しないと、投手陣に負担がかかる一方だ。
そろそろ吼えろよ、濱中、関本!!
こんなもんじゃないだろ、今岡!?
トラの浮沈はお前たちにかかっているんだ!!
明日は何としてでも勝たなきゃいけない。
小嶋、頼んだぞ!君なら出来るはずだ!
打撃陣、新人を援護してやれよ!!

2007.04.13 Friday

Swinging in the rain・・

すごい雨だったね!!テレビで見てても雨粒がよく見える。こんな中でも見ているファンはすごいなあ!天候も試合も荒れ模様・・。今日から｢貯金シリーズ｣になるはずだったのに残念だ・・。これで金曜のゲームは全敗・・。天候も今日はタイガースの敵になった。最終回は同点のチャンスで金本の打席で豪雨・・。まさに｢13日の金曜日｣・・。ま、明日は全勝の土曜日。きっちり勝って流れを変えましょ!

2007.04.13 Friday

｢９人目の野手｣

すげえよ、ボギー!!いくら憲伸がなめていたとはいえ、野手顔負けの当たり!!今度代打で使ってみたらどうだろうか(笑)。
それにしても、この３連戦負けなしとは、はっきり言って予想外だった!これで明日からの｢ハマギン｣戦でしっかり貯金できれば言うことなしだ。
ただひとつ苦言が。打線が爆発してバカ勝ちするか、完投できるピッチャーいないのかねえ・・。勝ち試合にいつもJFKじゃそのうち潰れちゃうんじゃないかな、そこがすごく心配・・。いい意味でJFKの出番がない試合を作っていかなきゃいけないねえ。

2007.04.08 Sunday

想定内

さっきドームから戻ってきた。観戦して今季初黒星。けど、昨日みたいな疲れは全然ない。むしろすっきりした気分だ。なんでか？だって、昨日の日記に書いたとおりの展開だったじゃない。今日はヒサノリがよかった、ただそれだけ。それよりも小嶋はこれからも使えそうな目途がついたのが、今日一番の収穫だったと思う。今、絶好調の巨人打線相手に２失点だったら文句なしでしょ！何しろテンポがよかった。こういう試合は見ているほうも気持ちがいい。昨日先発した、大阪ガスの先輩に小嶋の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ。次の横浜戦が楽しみだね。あと、問題は濱中と関本だね。なぜ１割にも満たない選手がスタメン?あれじゃ林と藤本がかわいそうだ。打てない右打者よりも打ってる左打者を使うのが当然じゃないかと思う。これじゃ｢競争原理｣が働かない。今日のラジオの実況中継で坂東英二に｢この二人がスタメンにいてくれるだけで、ヒサノリは楽ですよねえ。｣なんていわれてた。まあ、言われてもしょうがないんだけど・・。
　しかし、巨人投手陣は今年は調子よさそうだ。おそらく例年のような投壊現象はないだろう。だとすると、あの打撃陣からして、今年の巨人は脅威になりそうだ。今年は久しぶりに｢伝統の一戦｣を堪能できそうだ、複雑な心境だが(苦笑)・・。
今のチーム状態で５割なら悪くない。これから戦力は上がる一方なのだから・・。
さてあさってから甲子園。開幕カードがさっそく中日戦・・。最初が肝心なので、最低２勝１敗で乗り切ってほしい。来週１週間は甲子園。地元の皆さん、応援よろしく!僕は２１日の巨人戦で今季｢初甲子園｣です。それまでに貯金が出来ればいいけどねえ。

2007.04.08 Sunday

勝つには勝ったが・・

ドームから帰ってきて、昨日の試合を振り返ってみると、とにかく｢疲れた・・・。｣の一言。何しろ後半4イニングはとても重々しかった。打線も林が3打点と大活躍したが、その後が続かない・・。門倉は打ち崩したものの、その後の野口、前田、会田、真田を攻略できなかった。特に会田に抑えられたのは効いた・・。先週の広島の青木といい、阪神打線はどうしても技巧派を打ち崩せない。次回までに何とかしなければ・・。もし会田が先発できたら相当てこずるだろう。
打線が低調なことも疲れの原因だが、何より困ってしまうのが、先発、中継ぎ陣の頼りなさである。今日の能見もそうだが、先発が最低限の仕事しかしない。5.6回でマウンドを降りてしまうのでは話にならない!かといってハシケンや桟原が頼りないから、仕方なく今日のようにKJFが前倒しで出てこざるをえないのだ。先発と中継ぎ陣の再構築は急務だね。
今日は勝つには勝ったが、厳しく言えば、林が打ったこと以外何の収穫もない試合だった。今日は中３日だったからよかったものの、KJFをこんな使い方し続けたら、そのうち潰れてしまう。シーズン終盤ならわかるが、序盤の序盤からこんな使い方しないでほしい。もっとも、その｢前｣がだらしないからこんなことになったのだろうが・・。
あと、打線よ奮起せよ!!打つ人間と打たない人間の差が激しすぎる!これじゃ｢打線｣じゃなく｢打点｣だ!KJFががんばってるから辛うじて勝ちを拾っているのだ。
　今日の先発はルーキー小嶋。前回の広島戦では５回までナイスピッチだったが、今日の相手は巨人打線だ。広島打線とはレベルも層の厚さも違う。まさに真価が問われるが、ルーキーらしく臆することなく、前回のような堂々としたピッチングを見せてほしい。そして何より早めの打線の援護を望む。
とにかく今日は疲れた。これが｢伝統の一戦｣の持つ重みか・・。
今日は向こうはおそらくヒサノリだろう。きっと今日も厳しい、見ていて疲れる試合になるだろうが、何とか貯金を作って甲子園開幕を迎えてもらいたい。さあ、今日も行くぞ!
観戦成績４勝０敗を目指すぞ!!

2007.04.07 Saturday

不発弾・・

一昨日の晩、いつものようにこのブログを書き終え、風呂上りにテレビをつけると、どっかでみた事のあるおばさんが大学の入学式に出席しているシーンが映っていた。なんだろうと思って新聞のテレビ欄を見てみると、｢50代の女子大生日記～脚本家・内館牧子～｣という番組だった。番組は｢異色の女子大生｣内館さんの大学生活３年間を追っていた。番組の概要はこんなところ。
　
　不倫に離婚に略奪愛などドロドロのラブストーリーでお馴染み人気脚本家の内館牧子さん（57）。 2003年、東北大の大学院に社会人入学した内館さんがこの春、めでたく卒業を迎えます。内館さんは女性初の横綱審議委員で大学院では「横綱神学」をテーマに修士号取得を目指してきました。

TBCではこの異色の女子大生が仙台で過ごした 3年間の学生生活に密着！！在学中に執筆したドラマの制作秘話や相撲部の監督就任、杜の都での「発見」、脚本家が描く注目の修士論文、そして、飯島直子さんや牧瀬里穂さんなど女優から見た内館ワールドの魅力など独占映像満載でお送りします。

「夢という名の不発弾を抱えたまま死んでいくより、危険を承知で夢を爆発させる、それが私流の生き方・・・」内館さんが脚本家としてデビューしたのは41歳。13年間のOL生活を経ての大転身でした。しかし、彼女の眼差しは夢に向かって飛ぶ人だけでなく、飛べない人にも優しく注がれます。人生を変えたいと悩む人達にメッセージを送り続ける内館牧子さんの学生生活を追った記録です！！　(TBC東北放送HPより)
これをみて思ったことは、｢夢って、いくつになっても持っていていいんだな。｣そして、｢夢を持ち続ければ、年齢なんか関係なくいつでも輝けるんだ。｣ということだった。
特に｢夢という名の不発弾｣というフレーズは胸に突き刺さった、グッサリと・・。皆さんももし見ていれば、同じような感じだったのではないかなあと思う。叶う叶わないは別として、｢夢の爆弾｣を｢爆発｣できる人は幸せだと思う。僕を含め、ほとんどの人は何発かの｢不発弾｣を胸の中に抱えたまま日々を過ごしているのだろうと思う。｢時間がない｣とか、｢この年齢じゃ無理だ。｣なんていうことがただの言い訳に過ぎないということをこの番組を通して、自分の母親と同じくらいの年齢の内館さんに教えられような気がする。かといって、これといった明確な目標がもてず、何もしていない自分に対して焦燥感を感じることもあるのだ・・。
　すっかり社会の垢まみれになっている自分に気づかされたのが、内館さんと、去年入社した女性社員である。彼女は帰国子女で、いつかはアメリカにある支社で働くことを目標としているという。自分より一回り近く年齢が離れているのに、考えがしっかりしていることに驚かされる。夢を実現させるためにどうしたらいいのかをちゃんと考えている。｢目標のある人間は違うなあ!｣と思い知らされる。きっと彼女なら｢爆弾｣を｢爆発｣させることが出来ると思う。｢おじさんももっと頑張らねば・・。｣なんて考えたりする今日この頃、おっと、自分のことを｢おじさん｣なんて書いている時点でもう｢逃げ｣に走ってるねえ、いかん、いかん(苦笑)・・。当面の目標は｢爆弾｣を作ることからはじめよう!
目指せ、内館牧子!!
さて、タイガースはまたしても下柳が負け投手になってしまった。今日と明日は東京ドームに行くので、能見と小島に頑張ってもらって、JFKに繋いでもらいたい。そのためにも・・
濱中、関本、いい加減｢開幕｣してくれい!!

2007.04.06 Friday

｢毒｣か、｢薬｣か・・?

＜番組ねつ造＞民放連、関西テレビ除名処分へ

　関西テレビ（大阪市北区）制作の「発掘！あるある大事典２」（放送打ち切り）の番組ねつ造問題で、日本民間放送連盟（民放連、会長＝広瀬道貞・テレビ朝日会長）は２７日、緊急対策委員会を開き、関テレを除名処分にする方針を決めた。期間は無期限。また、関テレは同日、総務省近畿総合通信局（大阪市中央区）に社内調査の最終報告書を提出し、会見した千草宗一郎社長は「経営責任については、行政処分（行政指導）と検証番組の実施を待って明らかにしたい」と述べ、自らの進退については明らかにしなかった。
　除名になると▽キー局から番組を受ける際に使用する回線料の加盟社割引が適用されない▽民放連が一括契約している著作権団体との交渉を個別に行わなくてはならない――などのデメリットがある。また、民放連とＮＨＫで組織するジャパンコンソーシアムからもはずれるため、処分が長期化すれば０８年北京五輪の中継ができない可能性がある。
　　同省は、今回の報告書を踏まえ行政指導を検討する。関テレは２８日午後１０時に放送法に基づく訂正放送を、４月に検証番組をそれぞれ全国放送する。(3/27毎日新聞)

メール＆抗議電話「あるある」800件
　関西テレビの「発掘！あるある大事典２」のねつ造問題で、３日夜に放送した検証番組の放送後、同社やキー局のフジテレビに対し、４日午後７時までに８００件を超す苦情の電話やメールが殺到した。社長が辞任しながら取締役に留任した人事を批判する声も多数寄せられ、反省と再出発のための検証番組は内容のお粗末さも相まって、視聴者の怒りの火に油を注ぐ結果となった。　　　　
　関西テレビには、４日午後７時まで電話だけで２２７件。その数は１月２０日に問題が発覚した当初の２日間の２３０件に匹敵し、視聴者の怒りの大きさを表していた。検証番組の放送中から、視聴者からの怒りの電話はジャンジャカ鳴った。
　「言い訳ばかりで反省が見られない」
　「なぜ、出演していた制作スタッフは顔を隠して、
音声まで変える必要があるのか」
　「処分が甘すぎる」「社長がなぜ取締役で残るのか」
　千草宗一郎社長（６３）が辞任しながらも取締役に残り、キー局フジテレビ出身の出馬迪夫会長はそのまま留任。だれが責任を取ったか分からない処分人事にも批判は集中した。
　ビデオリサーチの調べでは、検証番組の平均視聴率は、関西地区６・０％、関東地区５・１％だった。
　夕方のニュースでは、冒頭の約１０分間あるある問題を特集したが、“身内”からも非難の声は上がった。コメンテーターの青山繁晴氏（作家、独立総合研究所社長）は「検証番組は期待して見たけどガッカリ。ガス抜きで言い訳と思われかねない。関西テレビ報道番組の出演者の１人として、落胆しました」。同様に、室井佑月氏（作家）も「社長が一番甘く見てると感じちゃう。世間の声と違っているのでは」と厳しい口調で語った。
　４日付で片岡正志新社長（６２）が就任。デイリースポーツなど報道各社は視聴者からの声に対する感想を新社長に求めたが、「本日のところはコメントを出す予定はありません」（広報部）との対応だった。
(4/5デイリースポーツ)

この番組をご覧になった方はおられただろうか?僕はこの番組の存在自体知らず、11時過ぎ、何気なく８チャンネルにあわせると、いつもと違う神妙な面持ちで男女のアナウンサーが喋っていた。｢もしや・・｣と思い新聞のテレビ欄を見てみると、｢やっぱり・・。｣こんなことならちゃんと見ておくんだったと後悔しても後の祭り・・。
　番組自体を見ていない僕は、後追いで新聞やインターネットで見たのだが、評判はあまりよくないようだ・・。抗議が800件も来るということは視聴者は納得していないということだろう。僕はあの番組は興味がなかった。あまりにも多くの｢劇的効果｣が毎週のように放送されることに対して、｢関心｣より｢胡散臭さ｣が先立ったからだ。｢俺はひねくれ者なのだろうか・・?｣なんて思ったが、どうやら僕の感覚が｢正解｣だったようだ。
　
｢毒にも薬にもならない｣という言葉がある。
僕が学生時代に、当時ファンだった長淵剛のコンサートに言ったときに、彼は｢毒にも薬にもならない歌を歌うより、毒か薬かどっちかになる歌の方がよっぽどいいぜ!!｣と、絶叫していたのを思い出す。僕もそうだ。何度か書いているが、僕のブログは万人受けするものではないことはわかっている。ただ、よきにせよ悪きにせよ、読んだ人の心に残ってもらえばという思いで書いている。
話を戻すと、結局｢あるある｣は毒にも薬にもなれなかった。視聴率欲しさに番組を作った結果がこれである。そこには｢ポリシー｣も｢モラル｣もない。そこを視聴者に見透かされたのではないかと思う。しっかりした｢土台｣がなければ、いい｢建物｣は建てられない。最近、テレビを見ても、雑誌を読んでも、そこに｢土台｣が見当たらない。｢ご都合主義｣、｢日和見主義｣の番組つくり、雑誌つくりのなんと多いこと!日本のマスメディアもいい加減危機意識を持ってもらいたいと思う。｢あるある｣は｢対岸の火事｣じゃないはずだ。それが出来なければ、メディアは｢砂上の楼閣｣になってしまうのではないか・・。関テレに行った時のことを思い出しながら、そんなことを考えた・・。

2007.04.04 Wednesday

曇って、冷えて、散らす・・

　今日の関東は昨日に引き続き荒れていた。昨日は一日雨だったが、今日は昼間は雨こそ降らなかったが物凄く寒かった。｢まあ、雨が降らないだけいいか!?｣なんて思ってたら、夕方、空の向こう側から、阪神のビジター用ユニフォームの色みたいな濃いグレーの雲が近づいてきた。｢こりゃ一雨くるな・・。｣そう思った矢先、空が暗くなって、雷鳴がとどろき、強い雨が降ってきた。おまけに風も吹いてきて、雨が吹き込んでくる。最悪だ・・。近くで咲いている桜の花も寒そうだ・・。
　この時期を表す言葉といわれると、僕は３つ思い浮かべる。それは｢花曇り｣、｢花冷え｣そして｢花散らし｣である。
　この｢花｣というのは、言うまでもなくこの時期の花、｢桜｣である。この花が咲くとなぜか、この｢３点セット｣がもれなくついてくる(笑)。
　それまで天気がよく温暖だった気候が、桜が咲くと同時に晴れの日が目に見えて少なくなり、寒くなり、そして雨風が吹き荒れ、せっかく咲いた桜の花を散らしていく・・。
　桜の花がなぜこんな日本人に愛され、心を捕らえて離さないのかと考えたとき、思い浮かぶのは桜の花の色、可憐さなどとともに、ぱっと咲いてさっと散るその｢潔さ｣にあると思うのだ。せいぜい咲いても２週間。｢花の命は短くて｣という言葉を地で行く花なのだが、それを華麗に演出するのがこの｢３点セット｣なのではないかと思う。散った花びらなんて汚くて邪魔なものだが、桜だけは違う。｢桜のじゅうたん｣を踏みしめると、なぜか幸福感を感じる。散ってもなお愛されるなんて、桜というのはすごい花だとつくづく思う。
　とはいっても、やはり桜は散るよりも咲いているほうがいい。関東ではお花見も今週末がピークではないだろうか。｢３点セット｣にも負けず、お花見に行く人もいるのだろうが、飲み食いに夢中になるばっかりじゃなく、桜の花もちゃんと愛でてほしいなと思う。
　さて、今日の神宮の試合も文字通り｢水入り｣になった。
３連勝中で｢水を差された｣格好だが、JFKも３連投だったから、いい休息日になったのではないかな・・。明日仕切りなおしで４連勝し、｢闘志溌剌｣東京ドームに乗り込もう!　

2007.04.02 Monday

引かないでえ!!

昨日の大阪旅行記で、映画が見られなくなり、仕方なく入った本屋で｢刺激的な本｣に出会ったことを書いた。今日はそのことを書いていこう。けど、結構重い文なので引かないでね・・。
　昨日僕が読んだ本は｢嫌日流｣という本だ。
『嫌日流』(ヒョミルリュ）は、反日漫画家である佯病説（ヤン・ビョンソル）によって韓国で発売された反日漫画である。日本の『マンガ嫌韓流』に対抗して発表された。日本語版も出版されている。(wikipedia)
僕は韓国が好きだ。何回も行っているし、韓国人にも日本を好きになってもらえればと思っている。そんな僕が読んで、思わず冷静さを失いそうになった。いろいろ過去の｢歴史認識問題｣、｢竹島問題｣などを主人公が｢無知な日本人に教えてやる｣というものだ。確かに日本人は歴史認識など｢無知｣だということは前にこのブログで書いたことがある。(拙文2／28付｢歴史の水面に石を投げれば｣参照)もっと日本人は｢過去｣に対して謙虚でなければならないと思う。しかし、そのブログで僕は｢当事国同士で客観的な歴史なんてありえない。｣とも書いた。この本を読むと、あくまでも全編で韓国側の歴史認識を｢馬鹿な日本人ども｣に押し付けるというものだ。まるでそれがすべて文句なしに正しいものかのように・・。日本人も｢馬鹿｣かもしれないが、｢嫌韓流｣なんて歴史を知らない｢馬鹿者｣が書いたただの｢マスターベーション本｣に対して、それがあたかも日本人の大半の歴史認識であるかのように過剰に反応し、｢目には目を｣的に｢嫌日流｣なんて本を書いた作者も相当の｢馬鹿者｣だと思う。といっても、｢嫌韓流｣が国内できわもののように扱われているように、｢嫌日流｣も大半の韓国人は｢相手にしてない｣と信じたいのだが、果たして・・。
結局、自分が相手を嫌えば、その相手も確実に自分を嫌うようになるということだ。そんなことばかりしていてなんの得になるのかと思う。僕は｢嫌韓流｣は読んでない、いや、読みたくも無いのだ、そんなくだらない本!
サッカーW杯を共催した国同士、もっと仲良くなれないものかと思う。そのために必要なことは、お互いを馬鹿だあほだと｢喝破｣することではなく、お互い謙虚になって、相手のことをリスペクトしていくことだと思う。今回の記事を書いていて思い浮かんだ言葉があった。それは、
｢馬鹿は相手にしない｣
ということ。人の数だけ意見はある。それがおかしいからといって、そんな人間にいちいち反論するだけ、時間とエネルギーの無駄だ。そんな人間は何もしなくとも忘れ去られていくのだから。もっと理性的に対応することが大事だと思う。この言葉を両国民に送りたい。

| fulietigers | コラム | 22:52 | - | - |

2007.04.02 Monday

勝ち越し!!

今大阪から戻ってきた。タイガースは｢予定通り｣2連勝で開幕カード勝ち越しを飾った。いろんなことがあったが、今回の大阪遠征はよかったと思う。ところで今日は4月1日。｢映画の日｣ということで入場料が1000円になる。せっかくだから前から見たかった映画を見に行こうということで、少し早くホテルをチェックアウトし、梅田駅前にある｢ナビオTOHOプレックス｣へ。公開からだいぶ経ってるから余裕で見られると思って劇場に行くエレベーターに乗ろうとしたらなんか様子がおかしい・・。近づいてみると、｢チケット売り場まで40分かかります!!｣というアナウンス・・。え、40分!?上映時間ぎりぎりに行っていたため、時間もなかったし、それ以前に行きたかった映画はとっくに満席になっていた・・。
恐るべし、｢映画の日｣・・。
みんなこういうことはちゃんと知っているのだ。諦めるしかなく、がっくりしながら梅田駅周辺をさまよっていた。そこでぶらっと寄った本屋でとても｢刺激的な本｣を見つけ、その本を立ち読みしたらすっかりはまってしまい、気がついたら1時間以上読んでいた。読んでいて非常に気分が悪くなったと同時に失望した・・。その｢刺激的な本｣についてはまたの機会にじっくり書きたいと思う、｢ついで｣に書くには時間とスペースが今日はないのだ・・。
　本屋に立ち寄ったおかげで思わぬ時間つぶしができた。昼食をとった後に京セラドームへ向かった。結果はご存知のとおり2連勝!!今の野球は｢後ろ｣の投手陣が磐石なところが強い。阪神も2日連続でJFKの継投で勝った。今年の阪神の浮沈の鍵は彼らが握っている。彼らの出番が多いほど、勝利に近づくということだから、ぜひとも今年はフル回転してもらいたい。火曜からは神宮、東京ドームと首都圏6連戦が待っている。週末の東京ドームは見に行くが、最低でも4勝2敗で乗り切ってほしい。ジャン、ボーグルソン、頼んだぜ!!
　

fulietigers

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