｢透明度｣・・?
「ダンボール肉まん」は虚報 北京テレビ局が発表
中国北京テレビ局が８日、ダンボール片を混ぜた肉まんが売られていると報じ、内外に大きな衝撃を与えた問題に絡み、同局は１８日のニュースで報道が「やらせ」だったことを明らかにした。
同局によると、報道番組「透明度」のスタッフが６月中旬、北京市朝陽区で朝食用の食品を売る商店を訪れ、店主ら４人にダンボール片入りの肉まんを作らせ、ビデオカメラで撮影した。商店は普段、肉まんを売っておらず、材料は全部スタッフが用意したという。
スタッフは編集会議でダンボール片入り肉まんの一件を報告したところ、プロデューサーが注目。詳しく取材するよう指示した。約１週間後に撮影が終わり、関係者が内容の真偽を再三確認したところ、スタッフは真実であることを繰り返し主張した。
北京市の警察はスタッフの身柄を拘束し取り調べを始めた。企業や個人事業主を監督する市工商行政局も、商店主らから事情を聞いている。
(2007/07/19 中国情報局)
｢ああ、アホくさ・・。｣
最初にこのニュースを知ったときに、驚いたと同時に、｢中国ならこれくらいの事やるかもな・・。｣とも思った(笑)。最近中国製品に関して色んなトラブルが続発していて、特に食品でそれが目立った。確かに以前から農薬まみれの冷凍野菜などが問題視されてきたが、ウナギの蒲焼など、今回特に僕らに身近な食材に問題が起こってクローズアップされたといったところだろうか。
そういう報道の後だっただけにそのまま｢ニュース｣を鵜呑みにしてしまった。我ながら情けない、ちょっと冷静になればわかることだったのに・・。
さっきの言葉はそんな｢ニュース｣と、それを信じた自分に対してのものだった。
それにしても、中国も悪い意味で｢民主主義化｣されてきたとつくづく思う。
貧富の格差や公害問題と、昔の日本の｢悪いところ｣をそのまま引き継いでしまっている。以前にも書いたかもしれないが、これらの問題は国が発展する上での｢痛み｣なのかもしれないが、その挙句の果てには日本では｢あるある｣に代表される｢捏造報道｣が今中国で花盛りになって、嫌いなはずの日本の｢後追い｣とは何たる皮肉か・・。
中国に行ったことのある人ならわかると思うのだが、中国のテレビは多チャンネル化を迎え、何十チャンネルも見ることが出来る。｢捏造｣は視聴率稼ぎを狙った番組スタッフによって作り出された。ただ僕が思うに、このスタッフ連中は、軽い気持ちで｢捏造｣して、それで視聴率が稼げればいい位に思っていたのだろうが、まさかそれが海外で大々的に報道されようとは思いもしなかったのだろう。かくして｢捏造｣は暴かれた。それにしてもその番組のタイトルが｢透明度｣とは、何をかいわんやである・・。
日本もよその事は偉そうに言える立場ではないが、それでも敢えて書かせてもらうと、中国は色々な面で問題があると思う。上海に行ったときに物乞いが多かったことや、一般大衆公共のマナーの悪さなど、これが次のオリンピックのホスト国かと思うと、先が思いやられるような状態だ。
おそらくオリンピックは国の威信をかけて｢その場しのぎ｣で成功させるのだろうが、｢病巣｣は結構根深く、１．２年で｢治る｣ものではない。しかも莫大な規模の国なだけに、｢近代化｣の波が中国全土に行き渡るまでには、日本の｢高度経済成長｣の何倍も時間がかかるだろうし、おそらくそれに伴って起こる｢ひずみ｣も日本の比ではないだろう。とりあえず、中国の｢これから｣を｢隣人｣として見て行きたいと思う。
中国北京テレビ局が８日、ダンボール片を混ぜた肉まんが売られていると報じ、内外に大きな衝撃を与えた問題に絡み、同局は１８日のニュースで報道が「やらせ」だったことを明らかにした。
同局によると、報道番組「透明度」のスタッフが６月中旬、北京市朝陽区で朝食用の食品を売る商店を訪れ、店主ら４人にダンボール片入りの肉まんを作らせ、ビデオカメラで撮影した。商店は普段、肉まんを売っておらず、材料は全部スタッフが用意したという。
スタッフは編集会議でダンボール片入り肉まんの一件を報告したところ、プロデューサーが注目。詳しく取材するよう指示した。約１週間後に撮影が終わり、関係者が内容の真偽を再三確認したところ、スタッフは真実であることを繰り返し主張した。
北京市の警察はスタッフの身柄を拘束し取り調べを始めた。企業や個人事業主を監督する市工商行政局も、商店主らから事情を聞いている。
(2007/07/19 中国情報局)
｢ああ、アホくさ・・。｣
最初にこのニュースを知ったときに、驚いたと同時に、｢中国ならこれくらいの事やるかもな・・。｣とも思った(笑)。最近中国製品に関して色んなトラブルが続発していて、特に食品でそれが目立った。確かに以前から農薬まみれの冷凍野菜などが問題視されてきたが、ウナギの蒲焼など、今回特に僕らに身近な食材に問題が起こってクローズアップされたといったところだろうか。
そういう報道の後だっただけにそのまま｢ニュース｣を鵜呑みにしてしまった。我ながら情けない、ちょっと冷静になればわかることだったのに・・。
さっきの言葉はそんな｢ニュース｣と、それを信じた自分に対してのものだった。
それにしても、中国も悪い意味で｢民主主義化｣されてきたとつくづく思う。
貧富の格差や公害問題と、昔の日本の｢悪いところ｣をそのまま引き継いでしまっている。以前にも書いたかもしれないが、これらの問題は国が発展する上での｢痛み｣なのかもしれないが、その挙句の果てには日本では｢あるある｣に代表される｢捏造報道｣が今中国で花盛りになって、嫌いなはずの日本の｢後追い｣とは何たる皮肉か・・。
中国に行ったことのある人ならわかると思うのだが、中国のテレビは多チャンネル化を迎え、何十チャンネルも見ることが出来る。｢捏造｣は視聴率稼ぎを狙った番組スタッフによって作り出された。ただ僕が思うに、このスタッフ連中は、軽い気持ちで｢捏造｣して、それで視聴率が稼げればいい位に思っていたのだろうが、まさかそれが海外で大々的に報道されようとは思いもしなかったのだろう。かくして｢捏造｣は暴かれた。それにしてもその番組のタイトルが｢透明度｣とは、何をかいわんやである・・。
日本もよその事は偉そうに言える立場ではないが、それでも敢えて書かせてもらうと、中国は色々な面で問題があると思う。上海に行ったときに物乞いが多かったことや、一般大衆公共のマナーの悪さなど、これが次のオリンピックのホスト国かと思うと、先が思いやられるような状態だ。
おそらくオリンピックは国の威信をかけて｢その場しのぎ｣で成功させるのだろうが、｢病巣｣は結構根深く、１．２年で｢治る｣ものではない。しかも莫大な規模の国なだけに、｢近代化｣の波が中国全土に行き渡るまでには、日本の｢高度経済成長｣の何倍も時間がかかるだろうし、おそらくそれに伴って起こる｢ひずみ｣も日本の比ではないだろう。とりあえず、中国の｢これから｣を｢隣人｣として見て行きたいと思う。
| fulietigers | コラム | 10:59 | comments(0) | - |
