｢六甲颪｣に"Wings of Freedom."

2007.05.03 Thursday

高野連って・・・

野球ファンである以上、これを書かないわけには行かないよなあ・・。

「特待制度」驚きの実態！４００校１万人アウトか

　高校球界を揺るがす実態が明らかになった。日本高野連は２日、加盟全校に実施した日本学生野球憲章１３条に違反するスポーツ特待制度の適用校の調査を締め切った。午後６時時点で、横浜（神奈川）、駒大苫小牧（北海道）などの甲子園優勝２１校を含む合計３３４校の申告を発表し、４７校が春季大会などへの出場を辞退。当該部員７４５７人は５月３１日まで対外試合出場禁止処分、野球部長は退任となる。最終校数、学年別人数は３日に公表される。

　スポーツ特待制度の採用校は、予想をはるかに上回った。午後５時に２８２校、５７０２人が適用とした発表は、１時間後には３３４校、７４５７人まで増えた。会見した脇村春夫会長（７５）は「驚いている。憲章１３条が十分理解されておらず遺憾。我々も指導が至らず反省している」と苦渋の表情を浮かべた。

　学校からの問い合わせはこれまで１１８件あり、大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で行われたこの日の定例常任理事会でも６件が審議された。大多数の事例は総合的な判断での支給としながら、実情は野球部活動が必須で違反と判断された。西武から金銭供与を受けていた選手の出身校の明桜（秋田）も４月には違反はないと回答していたが、事後の問い合わせで発覚。この日の発表には含まれていないが、公立校１校も申告しているという。

　３日の最終発表では申告校は４００校、選手数は１万人近くなるとみられ、５月３１日まで当該部員から解約同意書を取り付け、学校長の指導により対外試合出場を差し止める。脇村会長は「憲章違反は本来ならもっと処分が重いが、免責される。健全な高校球界を作ることが残された責任。１３条は時代遅れと思っていないし、野球留学が絡んだ大問題を解決しないと高校野球の発展はない」と言い切った。

　また、退任する野球部長には、すでに１年間の謹慎を受けている専大北上（岩手）の部長と同様の処分が基本線となるが、今後の調査で情状酌量の余地があれば加味し、軽減の可能性も示した。

　今後は野球留学検討委員会で協議を続け、１１月の評議員会までに方針を明確にしていく。田名部和裕参事（６１）は「各連盟の意見をうかがってわかりやすい基準を表示し、相談窓口としても機能したい」と説明。脇村会長は「選手権の地方大会をすっきりした形で力を発揮してもらいたい」と締めくくったが、今後も課題は山積。６月に火ぶたを切る地方大会への影響は避けられそうにない。

　◆日本学生野球憲章　高校、大学の野球活動に対する基本理念。１９４６年１２月に学生野球基準要項として制定され、５０年１月の改正で現在の名称に。スポーツ特待制度を禁止する項目は第１３条第１項。選手または部員はいかなる名義によるものであっても部員であることを理由に、学費、生活費その他の金品を受け取ることができない－としている。違反があった場合、日本学生野球協会の審査室に諮られ、警告、謹慎などの処分が科される。 (5月3日スポーツ報知)

このニュースを読んで一言。
｢いまさら何言ってんだよう、高野連!!｣
こんな制度、昨日今日始まったわけでもないし、こんな憲章に違反してるなんてはじめて知った以前に、そんな憲章あること自体知らなかった。
結局｢裏金問題｣が絡んで、芋づる式にここまで波及したということか。なんか納得いかないな・・。
だいたい、甲子園に常時出場するような学校で、｢特待生｣という名の｢助っ人｣を入れてない学校なんてあるわけがないことぐらい世間の常識ではないか!それを今頃になってまるではじめて知った風に、「われわれの指導が至らなかった｣なんてチャンチャラおかしいや(怒)!!
｢特待生｣で思い出すことがひとつ。
それは巨人の原監督がいた当時の東海大相模が全国制覇したとき、そのスタメンに神奈川県出身者が一人もおらず、九州出身者で固められていたことだ。だって原だってもともとは福岡の大牟田出身だもんねえ。
この問題は根が深い、ともすればタブー視されていたものである。

それにしても高野連っていったい何なのだろうか?
今回の一連の対応を見ていると、どうも血が通ってない、｢お役所｣的な匂いを感じるのは僕だけだろうか?
｢こんな制度を使う学校が悪い!｣　そうかもしれない。
｢こんな制度で入学する生徒が悪い!｣　納得できないが、百歩譲ってそうだとしよう・・。で・・・、

｢こんな制度｣を今までほったらかしにしておいて、いざ問題になると学校や生徒に責任おっかぶせておいて、それで高野連自体は｢お咎めなし｣って、どういうことなんだよ(激怒)!!

｢スポーツマンシップ｣が聞いてあきれるわ!大体他の学生スポーツが認めている制度を、おそらく競技人口が日本一多い競技を統括する組織が認めないってどういうことなのだろう?現実問題、特待生制度はもう完全に定着してしまって、排除することは不可能だろう。｢取り締まる｣チャンスは何度でもあったはずなのに・・。こうなればその｢野球憲章｣とやらを現実に沿った形で改正するしかないだろう。それが高野連の｢責任の取り方｣じゃないかな。
｢魚心あれば水心｣なんて言葉もあるが、｢特待生制度｣なんてまさにそれ。学生マラソンやサッカーなどでも「留学生｣という名の｢助っ人｣が活躍している。いい悪いの問題ではなく、それが｢現実｣で、他競技はその｢現実｣を受け入れたということだ。それを高野連は今頃になって｢理想論｣を振りかざし、問答無用に一刀両断!!
｢高校球児は清廉潔白であれ!｣確かにそれに越したことはない。
しかし、これだけ時代が移り変わり世の中が変わって行っているのに、｢憲章｣が制度疲労を起こしていることを棚に上げ、それに反するものを処罰するというのはやっぱり異常だ。高野連と｢現場｣の考えがあまりにもかけ離れてしまっている。

こうなったら一度学生野球関係者、できればファンも一堂に集まって、公開討論でもやってみたらどうだろうか。高野連も｢現場の声｣に耳を傾け、それを何回でも何十回でもとことん議論の限りを尽くし、｢憲章｣の見直しをしなければいけない時期に来ていると僕は思うのだ。今回のような、杓子定規的な対応しか出来ず、混乱を招くことしか出来ない今の高野連なんて解散してしまえばいいと思う。

学生野球にも｢民主主義｣を!!

今回の一連の｢事件｣が高校野球｢復興｣のきっかけになればいいと心から思う。

｢六甲颪｣に"Wings of Freedom."

2007.05.03 Thursday

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

2007.05.03 Thursday

高野連って・・・