全日空と日本航空
昨夜、テレ東の｢カンブリア宮殿｣を見た。ゲストは全日空の大橋会長だった。全日空というと、横浜ＦＣサポーターはほぼ全員、拒絶反応を示すのではないか?｢Ｆの悲劇｣以来乗っていないという人も多いかもしれない。僕も最初の頃はそうだった。｢あんなくされ航空会社、つぶれればいいんだ!｣と・・。大橋会長は"その頃"の話をし、"その頃"はまさに会社の大ピンチだったことを明かした。それから｢超割｣とか、ＥＤＹ導入とか、自動チェックイン機など、｢顧客サービス｣に徹し、見事に業績を回復したというのだ。実際、予約を取る際などは、基本的に２ヶ月前が発売なのだが、往路が２ヶ月前の場合は、復路も同時に予約できたり(２ヶ月と２週間前まで)したのだ。ちなみに、日航はその頃は往路も復路も完全に２ヶ月前の発売で、わざわざ２回予約をしなければならなかったのが当たり前だと思っていた自分には全日空の柔軟な対応にはかなり驚いた(今は全日空と同じように往復同時に予約が出来る。)。｢超割｣もそうだったし、パックツアーなどでもマイルがたまる全日空に対し、日航はほとんどたまらない。そんな全日空の姿勢を見て、いつの間にか僕は全日空を許していた。｢あの頃はよほどの事情があったんだな。｣と思うようになった。事実、今でも全日空がいろんなサービスを提案し、それに日航が追随するといった感じだ。それから日航は不祥事が相次いだこともあり、業績も全日空と日航は逆転してしまった。やはり｢殿様商売｣でやっていけるほど、資本主義社会は甘くはないということか・・。日航に愛想を尽かした僕はそれ以来、年２０回以上飛行機に乗るのだが、ほとんどが全日空だ。今回の会長のテレビ出演を見てそんなことを思い出したり考えたりしていた。｢顧客第一主義｣・・、この言葉を実践した全日空と忘れていた日航・・。その差が顕著に出た｢好例｣だ・・。
| fulietigers | コラム | 01:56 | comments(0) | trackbacks(1) |
