「違法」と「不法」の間に・・
退去処分決まったイラン人一家、短大生の長女を残して帰国
長期にわたって不法残留し、最高裁で強制退去処分が確定した群馬県高崎市のイラン人アミネ・カリルさん(43)一家4人のうち3人が、26日午後、成田空港からイランに向けて帰国した。
帰国したのは、アミネさんと妻ファロキ・アクラムさん(40)、二女シャザデさん(10)。法務省の在留特別許可(在特)を得て、今春から保育士を目指して高崎市内の短大に通っている長女マリヤムさん(18)は日本に残る。
出国にあたり、アミネさんは「裁判の結果には全然納得していないし、家族がバラバラになるのは残念」と語り、見送りに来たマリヤムさんは「日本に残れたからには、皆の気持ちに応えられるように頑張りたい。また、(家族と)一緒に暮らしたい」と話した。(4月26日 読売新聞)
「なんで?なんでなの?」このニュースを知ったときそう思った。
この一家は確かに不法滞在で、それについては法律に従って処罰を受けるべきだと思うが、それ以外にこの一家がどんな不法行為を犯したと言うのだろうか?
正直言って、カリルさんがなぜ祖国を捨て、日本にやってきて「不法滞在」をしたのかは僕は知らない。しかし、祖国を捨てざるをえなかったと言うことについて、かなりの葛藤があっての決断だったと思う。
確かにやり方は褒められたものではないが、「新しい土地」で「新しい人生」を送っている幸せな家族を引き裂かなければならないほどの「罪」だったのか、疑問に思う。
「不法滞在」のほかにこの一家が犯した罪はない、むしろ地域に溶け込んで、近所の人たちとも仲良くしていたと言う。
それゆえに、2人の娘さんはペルシャ語がまったく話せない。
長女は日本に残るが、次女は「異国」に行かなければならない。
「日本人」として生きてきた彼女がイランで暮らすと言うことはとてもつらいことだと思う。最高裁の決定ではこの次女について、「まだ幼いので順応性がある」としていたが、物心ついて、10歳を過ぎた子供に「順応性」を求めるのは残酷なような気がするし、まるで他人事のような最高裁の決定には、「難民は認めない(厄介ごとはごめんだよ!)」という日本という国の「冷たさ」を感じる。
強制退去にしなければならないような外国人は他にたくさんいると言うのに、こうした善良な家族を引き裂くようなことを平気でする日本政府に怒りと絶望感を感じずにはいられない。
介護士にフィリピン人を採用したり、「国際化」しようとしている一方で、こういう仕打ちをしていることがわけがわからない・・。
日本もいずれは外国からの移民を国策として受け入れなければならない時代が必ずやって来ると思う。こういう悲劇が二度と起こらないような、「包容力」のある国になって欲しいと心から思うし、この一家がまた日本で仲良く暮らせたら何も言うことはない。
長期にわたって不法残留し、最高裁で強制退去処分が確定した群馬県高崎市のイラン人アミネ・カリルさん(43)一家4人のうち3人が、26日午後、成田空港からイランに向けて帰国した。
帰国したのは、アミネさんと妻ファロキ・アクラムさん(40)、二女シャザデさん(10)。法務省の在留特別許可(在特)を得て、今春から保育士を目指して高崎市内の短大に通っている長女マリヤムさん(18)は日本に残る。
出国にあたり、アミネさんは「裁判の結果には全然納得していないし、家族がバラバラになるのは残念」と語り、見送りに来たマリヤムさんは「日本に残れたからには、皆の気持ちに応えられるように頑張りたい。また、(家族と)一緒に暮らしたい」と話した。(4月26日 読売新聞)
「なんで?なんでなの?」このニュースを知ったときそう思った。
この一家は確かに不法滞在で、それについては法律に従って処罰を受けるべきだと思うが、それ以外にこの一家がどんな不法行為を犯したと言うのだろうか?
正直言って、カリルさんがなぜ祖国を捨て、日本にやってきて「不法滞在」をしたのかは僕は知らない。しかし、祖国を捨てざるをえなかったと言うことについて、かなりの葛藤があっての決断だったと思う。
確かにやり方は褒められたものではないが、「新しい土地」で「新しい人生」を送っている幸せな家族を引き裂かなければならないほどの「罪」だったのか、疑問に思う。
「不法滞在」のほかにこの一家が犯した罪はない、むしろ地域に溶け込んで、近所の人たちとも仲良くしていたと言う。
それゆえに、2人の娘さんはペルシャ語がまったく話せない。
長女は日本に残るが、次女は「異国」に行かなければならない。
「日本人」として生きてきた彼女がイランで暮らすと言うことはとてもつらいことだと思う。最高裁の決定ではこの次女について、「まだ幼いので順応性がある」としていたが、物心ついて、10歳を過ぎた子供に「順応性」を求めるのは残酷なような気がするし、まるで他人事のような最高裁の決定には、「難民は認めない(厄介ごとはごめんだよ!)」という日本という国の「冷たさ」を感じる。
強制退去にしなければならないような外国人は他にたくさんいると言うのに、こうした善良な家族を引き裂くようなことを平気でする日本政府に怒りと絶望感を感じずにはいられない。
介護士にフィリピン人を採用したり、「国際化」しようとしている一方で、こういう仕打ちをしていることがわけがわからない・・。
日本もいずれは外国からの移民を国策として受け入れなければならない時代が必ずやって来ると思う。こういう悲劇が二度と起こらないような、「包容力」のある国になって欲しいと心から思うし、この一家がまた日本で仲良く暮らせたら何も言うことはない。
| fulietigers | コラム | 23:02 | comments(1) | trackbacks(0) |
虎に「3連敗」の後なのに、来てしまった。不覚!「笑」
強いな「虎さん」は、弱いな「燕」は!
正直で正義感が強い貴殿の「優しい気持ち」
法治国家が故の「法」
「大岡越前」か「遠山の金さん」のお裁きが有ると良いのでしょうが、
島国日本、事なかれ日本(良くも悪くもですね!)
皆が待っていますよ、お気軽にどうぞ!
「バンバン・スティック中止」の件でも、記事を書きたかったのではと、勝手に憶測したり!
この件で【横浜FC】の流れが、良い方向に進むことを期待します。