｢六甲颪｣に"Wings of Freedom." | 桜の花咲く頃・・

2007.03.28 Wednesday

桜の花咲く頃・・

もうすぐ４月。出会いと別れの季節である。この時期、日本人の心の中に浮かんでくる花がある。いうまでもない｢桜｣だ。日本の津々浦々、何百、何千、何万種という花があるが、毎年毎年、いつ咲き、いつ散るかとその動向が日本中から注目される花は桜以外ないだろう。先日も気象庁のコンピューターの入力ミスで桜の開花予測が例年より早まったことをめぐる｢ドタバタ劇｣はいかにも日本ならではで、世界から見るとどう映るのか気になるところだ(笑)。
　去年台湾に行ったとき、総統府(日本で言う首相官邸か？)に行った。その時、案内してくれた、日本語の上手なガイドのおじいさんと｢台湾の国花は梅なんですよ、ご存知でしたか?｣と聞かれて「へえ、そうなんですかあ!知らなかったなあ。｣なんて会話をしていたのだが、ふと、｢日本の国花はなんですか?｣と聞かれて、一瞬答えに困った。ここまで書けば僕が迷った理由がわかる方もおられるかもしれないが、これが｢日本を象徴する花はなんですか？｣と聞かれれば迷いもなく｢桜、チェリー・ブラッサムですよ。｣と答えられるが、｢国花｣と聞かれると、桜だけでなく、｢菊｣もあるのだ。菊は言わずと知れた皇族の紋章である。海外的にはこちらと答えたほうがいいのか、迷った挙句僕が答えたのは、｢国の花は菊ですが、心の花は桜です。｣というものだった。おじいさんは｢へえ・・。｣と、生返事をして、それ以上その話はしなかった。果たして納得してくれたのだろうか・・。果たしてどちらが｢国花｣なのか、インターネットで調べたら・・なあんだ！どっちも｢国花｣じゃんか！どっちでもよかったのね・・。競馬のG1でも｢菊花賞｣も｢桜花賞｣もあるもんねえ(笑)・・。
　桜の花を見ると、どうしても思い出してしまうことがある。横浜には桜の名所はたくさんある。三渓園や三ッ池公園、大岡川沿いの桜並木も有名だ。そんな数ある名所の中で、僕が真っ先に思い浮かべるのが野毛山公園の桜だ。ところが、そこで思い出すのは辛い思い出だった。それはまだ僕が中学生だった頃、近所にある清掃業者のアルバイトで、花見の時期に野毛山公園に行った。そこでの仕事は、園内のゴミ箱を片っ端からゴミ回収するものだった。広い園内にある何十個ものゴミ箱を手分けして回るのだが、小１時間でようやく全部のゴミ回収が終わって一息ついてたら、最初に回収したゴミ箱が既にもとのゴミだらけ!!あの時は言葉がなかった・・。そんなこんなで朝から夕方までずっとゴミ回収をしていた・・。それを経験して以来、あまり花見に行かなくなった(笑)・・。皆さんの住んでるところの桜はいかがだろうか?横浜はもう少し時間がかかるようだ。お花見を楽しむのはいいけど、節度を守っていいお酒を飲みましょう、と標語じみたことを書いて今日は締めよう。