ああ、朝青龍
今日の記事は「レア物」だ。たぶん、これをテーマにブログを書くのは最初で最後だと思うので、是非ご一読を(笑)・・。まずはこの記事を読んで欲しい。
白鵬はたいて朝青龍下しV/春場所
大関白鵬(22=宮城野)が5場所ぶり2度目の優勝を飾った。13勝2敗で並んだ横綱朝青龍(26)との優勝決定戦をはたき込みで制し、昨年夏場所以来の賜杯を手にした。今場所前に紗代子夫人(22)と結婚し、今夏には第1子も誕生の予定。どうしても勝ちたいという気持ちが、決定戦では異例の注文相撲につながった。「子供が生まれて来る時には横綱でありたい」の思いを胸に、夏場所(5月13日初日、両国国技館)で3度目の綱とりに挑む。
どうしても優勝したかった。ただ勝ちたかった。満員御礼の館内が見つめる優勝決定戦。熱戦、死闘を期待する視線を感じる余裕はなかった。白鵬は、低く踏み込んできた朝青龍の頭をつかむようにし、半身になりながらたたきつけた。
「勝ちたい一心でした。はたき込みはとっさに出ました」。勝てばVの14日目は攻めながら引き落としで敗戦。綱を目指す以上、2日続けて同じ相手に負けられない。しかも、本割で朝青龍が千代大海に注文相撲で勝った場面を土俵下で見ていた。「もちろん警戒してました」と振り返った。
朝青龍引いて決定戦進出も…/春場所
思わず口元が緩んだ。土俵に左手を付けた朝青龍は苦笑いするしかなかった。「精いっぱいやってほしかった。上を目指すにはよくないんじゃないかな」。優勝決定戦に備えての体力温存のため、千代大海との本割では自分も同じ技で相手を下しているだけに、説得力はなかった。
ただ、だからこそ、そうまでして勝ちたかった白鵬の気持ちも理解できる。幕内での決定戦で負けたのは初めてだが、「あんなもんだろう。負けは負けだし。納得している」と穏やかに続けた。過去に例のない、2連敗スタートからの逆転優勝にも失敗した。それでも「初めて自分を褒めたいね。2連敗からここまで頑張ったからね。優勝した気分と同じだよ」。場所前から「八百長疑惑」で騒がれながらも、最後まで優勝争いを展開。横綱としての役割は果たした。
しかし、このままでは終わらせない。白鵬の綱とりがかかる来場所は、さらに高い壁として立ちはだかるつもりだ。「勝負は来場所だな。頑張るわ」。今日26日には帰京し、当分は古傷の右ひじの治療に専念する予定。まずは体を万全に戻し、取りこぼすことなく、最高の状態で白鵬との頂点決戦に備える。
(3/26付 日刊スポーツ)
最近のプロ野球も「汚れて」いるが、それと同じぐらい「どうなっちゃってるの?」と思うのが近年の大相撲だ。はっきり言って相撲には興味がないし、詳しくもない。そんな僕がなぜこんな記事を書いているかというと、気になっていることがあるのだ。それは横綱朝青龍の「相撲」なのだ。素人の僕がこういうことを書くのもなんだが、彼の相撲、特に今場所の取り組みには「品位」を感じられなかった。「はたきこみ」とか「引き落とし」で勝ってみたり、8日目には破った稀勢の里にひざを当ててみたり、ちょっと首を傾げたくなる挙動が多い。朝青龍は強いと思う。それは疑いの余地はないと思う。確かに「八百長問題」で今場所はいつも以上に注目されていたが、彼の今場所の挙動は、まるで場所前の「バッシング」に開き直ったかのような「悪役」ぶりであった。
僕は朝青龍みたいな「やんちゃ」は好きだった(過去形)。憎たらしいくらいに強い彼が好きだった(しつこいようだが過去形)。「優勝決めてガッツポーズ?素直でいいじゃん!」と思っていた。歴代の横綱(僕にとっての無敵の横綱はやっぱり千代の富士だ。)と比べてもまさに「規格外」だ。その頃から「下品だ」とか「モラルがない」などと叩かれていたが、「いろんな雑音を土俵(結果)で黙らせてきたんだから凄いよなあ。」と思っていた、大阪場所前までは・・。ところが、「膝蹴り事件」から始まる今場所の彼の「奇行」には首を傾げざるを得なかった。特に終盤の「勝てばいいんだよ、勝てば」的な相撲には失望した。いくら晩年、負けが込んでいても、千代の富士も、曙も、若貴もあんな相撲はしなかった。横綱はチャンピオンなのだから、下の者の挑戦に堂々と受けて立たなくてはいけないはず、そして「力対力の勝負」に勝つ・・。それが「横綱の相撲」だと思っていたのだが、今場所の朝青龍が「横綱の相撲」をとることはほとんどなかった。それを象徴していたのが14日目、千秋楽の取り組みだった。「お前、横綱がそんな勝ち方で恥ずかしくないのかよ!?」思わずぼやいてしまった。だから、優勝決定戦では白鵬を応援していた。「こいつの眼を覚まさせてやれ!」と思いながら・・。決定戦の前の、朝青龍のギラギラした眼と白鵬の驚くくらい穏やかな眼のコントラストが印象的だった。そして勝負は一瞬で決まった。「はたきこみ」で勝ってきた横綱が「はたきこみ」に沈んだ・・。なんて皮肉な光景だろうか・・。本人もそれがわかっていたんだろう、苦笑いしきりだった。これで眼が覚めてくれればいいのだが・・。
これで5月場所は面白くなるだろう。白鵬は当然綱取りを目指すだろうし、朝青龍も「リベンジ」を誓うはずだ。来場所はちょっとこの2人を中心に相撲を見てみようかなとも思っている。そして最後に一言・・。
日本の「国技」の優勝争いに
何で日本人が出て来ない!?
魁皇、千代大海、しっかりやらんかい!!
白鵬はたいて朝青龍下しV/春場所
大関白鵬(22=宮城野)が5場所ぶり2度目の優勝を飾った。13勝2敗で並んだ横綱朝青龍(26)との優勝決定戦をはたき込みで制し、昨年夏場所以来の賜杯を手にした。今場所前に紗代子夫人(22)と結婚し、今夏には第1子も誕生の予定。どうしても勝ちたいという気持ちが、決定戦では異例の注文相撲につながった。「子供が生まれて来る時には横綱でありたい」の思いを胸に、夏場所(5月13日初日、両国国技館)で3度目の綱とりに挑む。
どうしても優勝したかった。ただ勝ちたかった。満員御礼の館内が見つめる優勝決定戦。熱戦、死闘を期待する視線を感じる余裕はなかった。白鵬は、低く踏み込んできた朝青龍の頭をつかむようにし、半身になりながらたたきつけた。
「勝ちたい一心でした。はたき込みはとっさに出ました」。勝てばVの14日目は攻めながら引き落としで敗戦。綱を目指す以上、2日続けて同じ相手に負けられない。しかも、本割で朝青龍が千代大海に注文相撲で勝った場面を土俵下で見ていた。「もちろん警戒してました」と振り返った。
朝青龍引いて決定戦進出も…/春場所
思わず口元が緩んだ。土俵に左手を付けた朝青龍は苦笑いするしかなかった。「精いっぱいやってほしかった。上を目指すにはよくないんじゃないかな」。優勝決定戦に備えての体力温存のため、千代大海との本割では自分も同じ技で相手を下しているだけに、説得力はなかった。
ただ、だからこそ、そうまでして勝ちたかった白鵬の気持ちも理解できる。幕内での決定戦で負けたのは初めてだが、「あんなもんだろう。負けは負けだし。納得している」と穏やかに続けた。過去に例のない、2連敗スタートからの逆転優勝にも失敗した。それでも「初めて自分を褒めたいね。2連敗からここまで頑張ったからね。優勝した気分と同じだよ」。場所前から「八百長疑惑」で騒がれながらも、最後まで優勝争いを展開。横綱としての役割は果たした。
しかし、このままでは終わらせない。白鵬の綱とりがかかる来場所は、さらに高い壁として立ちはだかるつもりだ。「勝負は来場所だな。頑張るわ」。今日26日には帰京し、当分は古傷の右ひじの治療に専念する予定。まずは体を万全に戻し、取りこぼすことなく、最高の状態で白鵬との頂点決戦に備える。
(3/26付 日刊スポーツ)
最近のプロ野球も「汚れて」いるが、それと同じぐらい「どうなっちゃってるの?」と思うのが近年の大相撲だ。はっきり言って相撲には興味がないし、詳しくもない。そんな僕がなぜこんな記事を書いているかというと、気になっていることがあるのだ。それは横綱朝青龍の「相撲」なのだ。素人の僕がこういうことを書くのもなんだが、彼の相撲、特に今場所の取り組みには「品位」を感じられなかった。「はたきこみ」とか「引き落とし」で勝ってみたり、8日目には破った稀勢の里にひざを当ててみたり、ちょっと首を傾げたくなる挙動が多い。朝青龍は強いと思う。それは疑いの余地はないと思う。確かに「八百長問題」で今場所はいつも以上に注目されていたが、彼の今場所の挙動は、まるで場所前の「バッシング」に開き直ったかのような「悪役」ぶりであった。
僕は朝青龍みたいな「やんちゃ」は好きだった(過去形)。憎たらしいくらいに強い彼が好きだった(しつこいようだが過去形)。「優勝決めてガッツポーズ?素直でいいじゃん!」と思っていた。歴代の横綱(僕にとっての無敵の横綱はやっぱり千代の富士だ。)と比べてもまさに「規格外」だ。その頃から「下品だ」とか「モラルがない」などと叩かれていたが、「いろんな雑音を土俵(結果)で黙らせてきたんだから凄いよなあ。」と思っていた、大阪場所前までは・・。ところが、「膝蹴り事件」から始まる今場所の彼の「奇行」には首を傾げざるを得なかった。特に終盤の「勝てばいいんだよ、勝てば」的な相撲には失望した。いくら晩年、負けが込んでいても、千代の富士も、曙も、若貴もあんな相撲はしなかった。横綱はチャンピオンなのだから、下の者の挑戦に堂々と受けて立たなくてはいけないはず、そして「力対力の勝負」に勝つ・・。それが「横綱の相撲」だと思っていたのだが、今場所の朝青龍が「横綱の相撲」をとることはほとんどなかった。それを象徴していたのが14日目、千秋楽の取り組みだった。「お前、横綱がそんな勝ち方で恥ずかしくないのかよ!?」思わずぼやいてしまった。だから、優勝決定戦では白鵬を応援していた。「こいつの眼を覚まさせてやれ!」と思いながら・・。決定戦の前の、朝青龍のギラギラした眼と白鵬の驚くくらい穏やかな眼のコントラストが印象的だった。そして勝負は一瞬で決まった。「はたきこみ」で勝ってきた横綱が「はたきこみ」に沈んだ・・。なんて皮肉な光景だろうか・・。本人もそれがわかっていたんだろう、苦笑いしきりだった。これで眼が覚めてくれればいいのだが・・。
これで5月場所は面白くなるだろう。白鵬は当然綱取りを目指すだろうし、朝青龍も「リベンジ」を誓うはずだ。来場所はちょっとこの2人を中心に相撲を見てみようかなとも思っている。そして最後に一言・・。
日本の「国技」の優勝争いに
何で日本人が出て来ない!?
魁皇、千代大海、しっかりやらんかい!!
| fulietigers | コラム | 22:20 | - | - |