莫迦と阿呆のからみあい
何から何まで 真暗闇よ
すじの通らぬ ことばかり
右を向いても 左を見ても
莫迦(ﾊﾞｶ）と阿呆の からみあい
どこに男の 夢がある
『傷だらけの人生』by 鶴田浩二
こんな気持ちになった出来事が、台湾旅行中に日本から入ってきた。
いわゆる西武の｢裏金問題｣である。第一報を知ったときから今まで、ずっと怒っている。どうしてもこれについて書かないわけには行かなかった!これをはじめて知ったときの感想は、｢やっぱり続いてたかあ・・。｣だった。詳しいことはご存知だと思うのでここでは書かないが、｢自由枠｣というものが不正の温床になっていたのは間違いないだろう。
ここで、｢ドラフト｣という言葉を調べてみると・・、
ドラフト(draft)-選抜（隊）, 分遣（隊）; 米〈the 〜〉（兵の）徴集,〈集合的〉徴集兵.(新グローバル英和辞典より)
この場合の｢ドラフト｣という言葉の本来の意味は｢徴兵｣なのだ。だから、こういう意味では、日本の｢ドラフト｣は｢ドラフト｣ではないのだ。第一｢徴兵｣に｢自由｣が存在すること自体おかしいのだ。この｢徴兵｣は実際に軍隊に送られるものとは違い、｢選ばれしもの｣だけが｢徴兵｣される｢栄誉ある｣ものだから、決められたチームに行くべきだろう。それが｢ドラフト｣の意義だと思うのだが、ここ１０数年のドラフト制度｢改悪｣により、｢逆指名｣とか｢自由枠｣といった｢抜け穴｣を作り出してしまった・・。それで噴出した｢一場問題｣・・。このスキャンダルで複数球団のオーナーが職を追われた。それで｢裏金｣は払わないという｢誓い｣を立てたはずなのにまたしても・・。
これによって、日本球界に｢自浄作用｣はないということが図らずも証明されてしまった・・。
｢ドラフト｣で思い出したことがあった。それは３年前、球界再編問題で楽天球団が誕生したときのこと。各球団から数人づつ｢指名｣して入団させ、戦力の均衡を図るための｢拡張ドラフト｣をしようという話もあったのだが、オーナー連中の猛反対で立ち消えとなった。もしあのドラフトが実施されていれば、恐らく楽天も今の成績ではなかっただろう。メジャーでは新球団が出来れば｢拡張ドラフト｣は当たり前なのに、日本では許されなかった。これでわかったことは、メジャーは球界全体の発展を考えているのに対し、日本プロ野球のオーナー連中は球界全体のことより、自分たちのことしか考えていないということだった。既得権益を守ることに懸命だった。それが自らの首を絞めることになるとも知らずに・・。｢こんな連中に改革なんて無理な話だ・・。｣とても失望したのを覚えている。それから３年、そこにあったのはまさに｢莫迦と阿呆のからみあい｣だった・・。
こうなれば｢自由枠｣撤廃は免れないのだが、当初は巨人の清武球団代表は、｢そんなことをしたら有望な選手はみんなメジャーに行ってしまう。｣と言っていたという新聞記事を読んで、怒りを通り越して思わず笑ってしまった・・。｢こんな奴が日本球界で主導権を握っているのか・・。｣ありえない話だが、もし仮に有望な選手がみなメジャーに行ったとしても、それは｢自由枠｣がなくなったからでなく、日本球界に失望したから｢自由の国｣に行ってしまうのだろうと思う、日本のプロ野球ファンだった人たちがメジャーリーグに｢鞍替え｣してしまったように・・。そしてその原因を作ったのは誰でもない自分達だということを自覚しているオーナーがほとんどいないということを本人達以外のみんなが知ってしまったということに気づかないでいるのだ。
こうなれば、完全ウェーバー制にして、そこで入団拒否すれば、向こう３〜５年はドラフト対象から外されるくらいの｢罰則｣を作るべきだろう。｢裏金｣についても、渡した球団は２年間ドラフト会議参加禁止などの｢罰則｣も作らなくてはいけないだろう。前にこのブログで｢性善説｣と｢性悪説｣について書いたが、この｢ドラフト改革｣でも｢性悪説｣に基づいた｢罰則｣を細かく規定しなければならないだろう、悲しいけど・・。
｢魚心あれば水心｣などという言葉もあるが、｢裏金｣を渡す球団と、それを受け取る選手あるいはその関係者。こんな関係が成立してしまっている球界はやはり一度｢壊す｣事から始めるべきだろう。まず、どうしても着手して欲しいこと、それは日本球界のトップ連中(ＮＰＢコミッショナー、両リーグ会長、１２球団オーナー、幹部連中)を野球を愛している人間で固めて欲しい。星野さんや王さん、北海道日本ハムの故大社義規前オーナーのような人たちはいるはずだ。｢名誉職｣や｢本社からの出向組｣の人間は排除しなければならない。これからは球界を見る世間の目はますます厳しくなるだろう。日本プロ野球、ここが本当の｢瀬戸際｣である。ここで謙虚に、真摯に、球界にはびこっているあらゆる｢悪｣を｢駆逐｣出来なければ、滅びていく以外に道はない・・。これからのプロ野球、僕達ファンは、ちゃんと｢改正｣出来ているかどうかを注視しなければならない。｢雨降って地固まる｣ことを切に願う。
最後に一言、
頼むからこれ以上、
プロ野球ファンを
失望させないでくれ!!!
すじの通らぬ ことばかり
右を向いても 左を見ても
莫迦(ﾊﾞｶ）と阿呆の からみあい
どこに男の 夢がある
『傷だらけの人生』by 鶴田浩二
こんな気持ちになった出来事が、台湾旅行中に日本から入ってきた。
いわゆる西武の｢裏金問題｣である。第一報を知ったときから今まで、ずっと怒っている。どうしてもこれについて書かないわけには行かなかった!これをはじめて知ったときの感想は、｢やっぱり続いてたかあ・・。｣だった。詳しいことはご存知だと思うのでここでは書かないが、｢自由枠｣というものが不正の温床になっていたのは間違いないだろう。
ここで、｢ドラフト｣という言葉を調べてみると・・、
ドラフト(draft)-選抜（隊）, 分遣（隊）; 米〈the 〜〉（兵の）徴集,〈集合的〉徴集兵.(新グローバル英和辞典より)
この場合の｢ドラフト｣という言葉の本来の意味は｢徴兵｣なのだ。だから、こういう意味では、日本の｢ドラフト｣は｢ドラフト｣ではないのだ。第一｢徴兵｣に｢自由｣が存在すること自体おかしいのだ。この｢徴兵｣は実際に軍隊に送られるものとは違い、｢選ばれしもの｣だけが｢徴兵｣される｢栄誉ある｣ものだから、決められたチームに行くべきだろう。それが｢ドラフト｣の意義だと思うのだが、ここ１０数年のドラフト制度｢改悪｣により、｢逆指名｣とか｢自由枠｣といった｢抜け穴｣を作り出してしまった・・。それで噴出した｢一場問題｣・・。このスキャンダルで複数球団のオーナーが職を追われた。それで｢裏金｣は払わないという｢誓い｣を立てたはずなのにまたしても・・。
これによって、日本球界に｢自浄作用｣はないということが図らずも証明されてしまった・・。
｢ドラフト｣で思い出したことがあった。それは３年前、球界再編問題で楽天球団が誕生したときのこと。各球団から数人づつ｢指名｣して入団させ、戦力の均衡を図るための｢拡張ドラフト｣をしようという話もあったのだが、オーナー連中の猛反対で立ち消えとなった。もしあのドラフトが実施されていれば、恐らく楽天も今の成績ではなかっただろう。メジャーでは新球団が出来れば｢拡張ドラフト｣は当たり前なのに、日本では許されなかった。これでわかったことは、メジャーは球界全体の発展を考えているのに対し、日本プロ野球のオーナー連中は球界全体のことより、自分たちのことしか考えていないということだった。既得権益を守ることに懸命だった。それが自らの首を絞めることになるとも知らずに・・。｢こんな連中に改革なんて無理な話だ・・。｣とても失望したのを覚えている。それから３年、そこにあったのはまさに｢莫迦と阿呆のからみあい｣だった・・。
こうなれば｢自由枠｣撤廃は免れないのだが、当初は巨人の清武球団代表は、｢そんなことをしたら有望な選手はみんなメジャーに行ってしまう。｣と言っていたという新聞記事を読んで、怒りを通り越して思わず笑ってしまった・・。｢こんな奴が日本球界で主導権を握っているのか・・。｣ありえない話だが、もし仮に有望な選手がみなメジャーに行ったとしても、それは｢自由枠｣がなくなったからでなく、日本球界に失望したから｢自由の国｣に行ってしまうのだろうと思う、日本のプロ野球ファンだった人たちがメジャーリーグに｢鞍替え｣してしまったように・・。そしてその原因を作ったのは誰でもない自分達だということを自覚しているオーナーがほとんどいないということを本人達以外のみんなが知ってしまったということに気づかないでいるのだ。
こうなれば、完全ウェーバー制にして、そこで入団拒否すれば、向こう３〜５年はドラフト対象から外されるくらいの｢罰則｣を作るべきだろう。｢裏金｣についても、渡した球団は２年間ドラフト会議参加禁止などの｢罰則｣も作らなくてはいけないだろう。前にこのブログで｢性善説｣と｢性悪説｣について書いたが、この｢ドラフト改革｣でも｢性悪説｣に基づいた｢罰則｣を細かく規定しなければならないだろう、悲しいけど・・。
｢魚心あれば水心｣などという言葉もあるが、｢裏金｣を渡す球団と、それを受け取る選手あるいはその関係者。こんな関係が成立してしまっている球界はやはり一度｢壊す｣事から始めるべきだろう。まず、どうしても着手して欲しいこと、それは日本球界のトップ連中(ＮＰＢコミッショナー、両リーグ会長、１２球団オーナー、幹部連中)を野球を愛している人間で固めて欲しい。星野さんや王さん、北海道日本ハムの故大社義規前オーナーのような人たちはいるはずだ。｢名誉職｣や｢本社からの出向組｣の人間は排除しなければならない。これからは球界を見る世間の目はますます厳しくなるだろう。日本プロ野球、ここが本当の｢瀬戸際｣である。ここで謙虚に、真摯に、球界にはびこっているあらゆる｢悪｣を｢駆逐｣出来なければ、滅びていく以外に道はない・・。これからのプロ野球、僕達ファンは、ちゃんと｢改正｣出来ているかどうかを注視しなければならない。｢雨降って地固まる｣ことを切に願う。
最後に一言、
頼むからこれ以上、
プロ野球ファンを
失望させないでくれ!!!
| fulietigers | 野球全般 | 00:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
