東国原英夫
タイトルの人物、いまや｢日本一有名な知事｣と言われる、｢ひがしこくばるひでお」さん。そう、昔｢たけし軍団｣で「そのまんま東｣という芸名でタレントをしていた、新しい宮崎県知事である。僕は横浜在住なので、彼が知事選に出馬すると聞いたとき、｢何考えてるのやら・・。｣くらいにしか思わなかった。どうせ選挙のにぎやかしだよ、と・・。そんな日曜の夜、テレビを見ていてニュース速報で｢当確｣の第一報を見たとき、唖然としてしまった・・。｢宮崎県民、やっちゃったな・・。｣しかし、当選後のインタビューで、今後の県政の改革について語っていたこともさることながら、僕が感心したのはその眼差しの強さだった。｢本気だな・・。｣そう思った。宮崎県民は彼の政策と、その熱い眼差しに賭けたのだろう。｢圧勝｣という事実がそれを物語っている。全国でも保守色の強いところといわれる宮崎県。僕も何回か行ったこともあるのだが、どうも街に活気がない。近県の長崎や鹿児島の陰に隠れた格好だ。シーガイアは見事に浮き上がっていた・・。昔は新婚旅行のメッカだったらしいが、それも今は昔だろう・・。そんな宮崎県を立て直すというのは半端なことではないだろう。表現は悪いが、｢タレント知事｣というと、田中康夫前長野県知事を思い出す人も多いだろう。彼も独自路線で改革にまい進していた。しかしそんな彼も県議会などとことごとく対立し、結局は思い通りに行かず、選挙で落選したのだった・・。今回の東国原知事にも同じことが言えるのではないかと思う。彼がどんなに改革意識に燃えていても、県議会など、その後についてくる人間達が果たして彼と同じ方向に向いてくれるかどうかということだ。状況は田中知事のときと似たり寄ったりだと思う。それが出来れば｢名知事誕生｣となるだろうし、出来なければ｢口だけ男｣で終わってしまうだろう。だからといって変な妥協や取引はしないで欲しい。あの熱いまなざしで説得して、改革を推進してもらいたい。県民はそれを望んで彼を推したのだろうから・・。就任初日から早速鳥インフルエンザが発生して、就任初日から大変なことになっていたが、それも何とか乗り切り、いまや｢宮崎県の歩く広告塔｣になっている。果たして宮崎県はこの知事と県民が一致団結して｢復活｣出来るのだろうか?｢神話の国・宮崎｣なだけに是非新しい｢神話｣を作って欲しいと思う。
| fulietigers | コラム | 01:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
