｢毒｣か、｢薬｣か・・?
＜番組ねつ造＞民放連、関西テレビ除名処分へ
関西テレビ（大阪市北区）制作の「発掘！あるある大事典２」（放送打ち切り）の番組ねつ造問題で、日本民間放送連盟（民放連、会長＝広瀬道貞・テレビ朝日会長）は２７日、緊急対策委員会を開き、関テレを除名処分にする方針を決めた。期間は無期限。また、関テレは同日、総務省近畿総合通信局（大阪市中央区）に社内調査の最終報告書を提出し、会見した千草宗一郎社長は「経営責任については、行政処分（行政指導）と検証番組の実施を待って明らかにしたい」と述べ、自らの進退については明らかにしなかった。
除名になると▽キー局から番組を受ける際に使用する回線料の加盟社割引が適用されない▽民放連が一括契約している著作権団体との交渉を個別に行わなくてはならない――などのデメリットがある。また、民放連とＮＨＫで組織するジャパンコンソーシアムからもはずれるため、処分が長期化すれば０８年北京五輪の中継ができない可能性がある。
同省は、今回の報告書を踏まえ行政指導を検討する。関テレは２８日午後１０時に放送法に基づく訂正放送を、４月に検証番組をそれぞれ全国放送する。(3/27毎日新聞)
メール＆抗議電話「あるある」800件
関西テレビの「発掘！あるある大事典２」のねつ造問題で、３日夜に放送した検証番組の放送後、同社やキー局のフジテレビに対し、４日午後７時までに８００件を超す苦情の電話やメールが殺到した。社長が辞任しながら取締役に留任した人事を批判する声も多数寄せられ、反省と再出発のための検証番組は内容のお粗末さも相まって、視聴者の怒りの火に油を注ぐ結果となった。
関西テレビには、４日午後７時まで電話だけで２２７件。その数は１月２０日に問題が発覚した当初の２日間の２３０件に匹敵し、視聴者の怒りの大きさを表していた。検証番組の放送中から、視聴者からの怒りの電話はジャンジャカ鳴った。
「言い訳ばかりで反省が見られない」
「なぜ、出演していた制作スタッフは顔を隠して、
音声まで変える必要があるのか」
「処分が甘すぎる」「社長がなぜ取締役で残るのか」
千草宗一郎社長（６３）が辞任しながらも取締役に残り、キー局フジテレビ出身の出馬迪夫会長はそのまま留任。だれが責任を取ったか分からない処分人事にも批判は集中した。
ビデオリサーチの調べでは、検証番組の平均視聴率は、関西地区６・０％、関東地区５・１％だった。
夕方のニュースでは、冒頭の約１０分間あるある問題を特集したが、“身内”からも非難の声は上がった。コメンテーターの青山繁晴氏（作家、独立総合研究所社長）は「検証番組は期待して見たけどガッカリ。ガス抜きで言い訳と思われかねない。関西テレビ報道番組の出演者の１人として、落胆しました」。同様に、室井佑月氏（作家）も「社長が一番甘く見てると感じちゃう。世間の声と違っているのでは」と厳しい口調で語った。
４日付で片岡正志新社長（６２）が就任。デイリースポーツなど報道各社は視聴者からの声に対する感想を新社長に求めたが、「本日のところはコメントを出す予定はありません」（広報部）との対応だった。
(4/5デイリースポーツ)
この番組をご覧になった方はおられただろうか?僕はこの番組の存在自体知らず、11時過ぎ、何気なく８チャンネルにあわせると、いつもと違う神妙な面持ちで男女のアナウンサーが喋っていた。｢もしや・・｣と思い新聞のテレビ欄を見てみると、｢やっぱり・・。｣こんなことならちゃんと見ておくんだったと後悔しても後の祭り・・。
番組自体を見ていない僕は、後追いで新聞やインターネットで見たのだが、評判はあまりよくないようだ・・。抗議が800件も来るということは視聴者は納得していないということだろう。僕はあの番組は興味がなかった。あまりにも多くの｢劇的効果｣が毎週のように放送されることに対して、｢関心｣より｢胡散臭さ｣が先立ったからだ。｢俺はひねくれ者なのだろうか・・?｣なんて思ったが、どうやら僕の感覚が｢正解｣だったようだ。
｢毒にも薬にもならない｣という言葉がある。
僕が学生時代に、当時ファンだった長淵剛のコンサートに言ったときに、彼は｢毒にも薬にもならない歌を歌うより、毒か薬かどっちかになる歌の方がよっぽどいいぜ!!｣と、絶叫していたのを思い出す。僕もそうだ。何度か書いているが、僕のブログは万人受けするものではないことはわかっている。ただ、よきにせよ悪きにせよ、読んだ人の心に残ってもらえばという思いで書いている。
話を戻すと、結局｢あるある｣は毒にも薬にもなれなかった。 視聴率欲しさに番組を作った結果がこれである。そこには｢ポリシー｣も｢モラル｣もない。そこを視聴者に見透かされたのではないかと思う。しっかりした｢土台｣がなければ、いい｢建物｣は建てられない。最近、テレビを見ても、雑誌を読んでも、そこに｢土台｣が見当たらない。｢ご都合主義｣、｢日和見主義｣の番組つくり、雑誌つくりのなんと多いこと!日本のマスメディアもいい加減危機意識を持ってもらいたいと思う。｢あるある｣は｢対岸の火事｣じゃないはずだ。それが出来なければ、メディアは｢砂上の楼閣｣になってしまうのではないか・・。関テレに行った時のことを思い出しながら、そんなことを考えた・・。
関西テレビ（大阪市北区）制作の「発掘！あるある大事典２」（放送打ち切り）の番組ねつ造問題で、日本民間放送連盟（民放連、会長＝広瀬道貞・テレビ朝日会長）は２７日、緊急対策委員会を開き、関テレを除名処分にする方針を決めた。期間は無期限。また、関テレは同日、総務省近畿総合通信局（大阪市中央区）に社内調査の最終報告書を提出し、会見した千草宗一郎社長は「経営責任については、行政処分（行政指導）と検証番組の実施を待って明らかにしたい」と述べ、自らの進退については明らかにしなかった。
除名になると▽キー局から番組を受ける際に使用する回線料の加盟社割引が適用されない▽民放連が一括契約している著作権団体との交渉を個別に行わなくてはならない――などのデメリットがある。また、民放連とＮＨＫで組織するジャパンコンソーシアムからもはずれるため、処分が長期化すれば０８年北京五輪の中継ができない可能性がある。
同省は、今回の報告書を踏まえ行政指導を検討する。関テレは２８日午後１０時に放送法に基づく訂正放送を、４月に検証番組をそれぞれ全国放送する。(3/27毎日新聞)
メール＆抗議電話「あるある」800件
関西テレビの「発掘！あるある大事典２」のねつ造問題で、３日夜に放送した検証番組の放送後、同社やキー局のフジテレビに対し、４日午後７時までに８００件を超す苦情の電話やメールが殺到した。社長が辞任しながら取締役に留任した人事を批判する声も多数寄せられ、反省と再出発のための検証番組は内容のお粗末さも相まって、視聴者の怒りの火に油を注ぐ結果となった。
関西テレビには、４日午後７時まで電話だけで２２７件。その数は１月２０日に問題が発覚した当初の２日間の２３０件に匹敵し、視聴者の怒りの大きさを表していた。検証番組の放送中から、視聴者からの怒りの電話はジャンジャカ鳴った。
「言い訳ばかりで反省が見られない」
「なぜ、出演していた制作スタッフは顔を隠して、
音声まで変える必要があるのか」
「処分が甘すぎる」「社長がなぜ取締役で残るのか」
千草宗一郎社長（６３）が辞任しながらも取締役に残り、キー局フジテレビ出身の出馬迪夫会長はそのまま留任。だれが責任を取ったか分からない処分人事にも批判は集中した。
ビデオリサーチの調べでは、検証番組の平均視聴率は、関西地区６・０％、関東地区５・１％だった。
夕方のニュースでは、冒頭の約１０分間あるある問題を特集したが、“身内”からも非難の声は上がった。コメンテーターの青山繁晴氏（作家、独立総合研究所社長）は「検証番組は期待して見たけどガッカリ。ガス抜きで言い訳と思われかねない。関西テレビ報道番組の出演者の１人として、落胆しました」。同様に、室井佑月氏（作家）も「社長が一番甘く見てると感じちゃう。世間の声と違っているのでは」と厳しい口調で語った。
４日付で片岡正志新社長（６２）が就任。デイリースポーツなど報道各社は視聴者からの声に対する感想を新社長に求めたが、「本日のところはコメントを出す予定はありません」（広報部）との対応だった。
(4/5デイリースポーツ)
この番組をご覧になった方はおられただろうか?僕はこの番組の存在自体知らず、11時過ぎ、何気なく８チャンネルにあわせると、いつもと違う神妙な面持ちで男女のアナウンサーが喋っていた。｢もしや・・｣と思い新聞のテレビ欄を見てみると、｢やっぱり・・。｣こんなことならちゃんと見ておくんだったと後悔しても後の祭り・・。
番組自体を見ていない僕は、後追いで新聞やインターネットで見たのだが、評判はあまりよくないようだ・・。抗議が800件も来るということは視聴者は納得していないということだろう。僕はあの番組は興味がなかった。あまりにも多くの｢劇的効果｣が毎週のように放送されることに対して、｢関心｣より｢胡散臭さ｣が先立ったからだ。｢俺はひねくれ者なのだろうか・・?｣なんて思ったが、どうやら僕の感覚が｢正解｣だったようだ。
｢毒にも薬にもならない｣という言葉がある。
僕が学生時代に、当時ファンだった長淵剛のコンサートに言ったときに、彼は｢毒にも薬にもならない歌を歌うより、毒か薬かどっちかになる歌の方がよっぽどいいぜ!!｣と、絶叫していたのを思い出す。僕もそうだ。何度か書いているが、僕のブログは万人受けするものではないことはわかっている。ただ、よきにせよ悪きにせよ、読んだ人の心に残ってもらえばという思いで書いている。
話を戻すと、結局｢あるある｣は毒にも薬にもなれなかった。 視聴率欲しさに番組を作った結果がこれである。そこには｢ポリシー｣も｢モラル｣もない。そこを視聴者に見透かされたのではないかと思う。しっかりした｢土台｣がなければ、いい｢建物｣は建てられない。最近、テレビを見ても、雑誌を読んでも、そこに｢土台｣が見当たらない。｢ご都合主義｣、｢日和見主義｣の番組つくり、雑誌つくりのなんと多いこと!日本のマスメディアもいい加減危機意識を持ってもらいたいと思う。｢あるある｣は｢対岸の火事｣じゃないはずだ。それが出来なければ、メディアは｢砂上の楼閣｣になってしまうのではないか・・。関テレに行った時のことを思い出しながら、そんなことを考えた・・。
| fulietigers | コラム | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
